不動産投資信託の分配金 #
不動産投資信託の最大の魅力は安定して相対的に高い分配金利回りを期待できることにあります。不動産投資信託は、投資家から集めた資金を、住宅用不動産、オフィスビル、商業施設、物流施設、ホテル等の不動産に投資し、その賃料収入などから得られた利益を投資家に分配する仕組みの投資信託です。不動産投資信託は、利益の90%以上を分配することで法人税が免除されるため、利益のほとんどは分配金として投資家に分配されます。
不動産投資信託の分配金利回りの推移 #
では、実際に、東京証券取引所に上場している不動産投資信託(Jリート)の分配金利回りはどのくらいあるのでしょうか。
一般社団法人不動産証券化協会によると、J-REITの予想分配金利回りの推移は次のとおりです。3%から5%程度での推移となっています。
個別リートの分配金利回りを見ると(2024年8月現在)、3.2%程度から12%程度までのバラツキはありますが、4%台と5%台が多くなっています。
不動産投資信託への投資について #
分配金利回りは、不動産投資信託を選ぶ際に利用される重要な要素の一つですが、毎年変化します。不動産投資信託の投資尺度には、投資対象、一口当り純資産総額、ローン・トゥ・バリュー・レシオ、稼働率、分配金支払い履歴、自己資本比率、FFO倍率、投資口価格推移、運用会社情報、スポンサー情報など、さまざまなものがあり、これらを総合的に検討することが大切です。
不動産投資信託の分配金利回りのまとめ #
不動産投資信託(J-REIT)の分配金利回りは、一般的に3%から5%程度で推移し、個別では3.2%から12%と幅があります。J-REITは利益の90%以上を分配することで法人税が免除され、高い利回りが魅力です。ただし、投資対象や稼働率、自己資本比率など多角的に検討することが重要です。