世界最大級の資産運用会社であり、上場投資信託(ETF)の分野で世界最大手のETFブランド「iシェアーズ®」を設定・運用するブラックロック・グループ(以下、「ブラックロック」)は、以下4銘柄のiシェアーズETF(上場:NYSEアーカ)を日本において販売される外国籍投資信託として金融庁へ届出を行なった。これにより、今後日本においても取扱い証券会社を通じて購入できるようになる。
ファンド名 | ファンド名 | 取引所 | 基準通貨 | ファンド運営費用等の上限 1 | ベンチマーク・インデックス |
米ドル為替ヘッジなし | |||||
iシェアーズ MSCI ドイツ ETF | EWG | NYSE アーカ | 米ドル | 0.59% | MSCI ドイツ・インデックス |
米ドル為替ヘッジあり | |||||
iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ドイツ ETF | HEWG | NYSE アーカ | 米ドル | 0.53% | MSCI ドイツ・インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ) |
iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ジャパン ETF | HEWJ | NYSE アーカ | 米ドル | 0.53% | MSCI ジャパン・インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ) |
iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI " class="glossaryLink ">EMU ETF | HEZU | NYSE アーカ | 米ドル | 0.62% | MSCI EMU インデックス(100%対米ドル為替ヘッジ) |
※今回金融庁へ届出を行なったiシェアーズ ETFの詳細は、iシェアーズの日本語公式サイト (www.blackrock.com/jp/ishares)で確認できる。
ブラックロックでは金融庁への届出完了に当たり、次のように述べている。
足元の環境では、緩やかな景気回復の中、米国株式相場は相対的に高値圏に入ってきていると考えられます。 対する欧州や日本では、中央銀行の金融緩和政策のもと、株式市場は比較的、割安感があると考えられ、通貨安を追い風に海外売上高比率の高い企業等が業績を伸ばしています。こうした環境下、米国では米ドル為替ヘッジをすることで自国通貨(米ドル)高による資産の毀損を低減にしながら、欧州や日本の株式市場に投資するETFへの資金流入が続いています。2 ブラックロックでは、日本の投資家の皆様に、米ドル建てで日本や欧州等に投資するETFをご提供することで、さらなる海外分散投資の選択肢をご提供すべく、新たに上記4つのETFの届出を行いました。
届出をしたETF4銘柄のうちの3銘柄 ― iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ドイツ ETF(HEWG)、iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ジャパン ETF(HEWJ)、iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI EMU ETF(HEZU)― は、米ドル為替ヘッジをすることで、ファンドが保有する資産の通貨と米ドル間の為替変動リスクを低減しながら、ベンチマーク・インデックスと同等の投資成果を目指す。3
iシェアーズ MSCI ドイツ ETF(EWG)は、ファンドが保有する資産の通貨と米ドル間の為替変動リスクを許容する投資家を対象としており、米ドル為替ヘッジを行なわない。なお、iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ジャパン ETF(HEWJ)の米ドル為替ヘッジなしETFである、iシェアーズ MSCI ジャパン ETF(EWJ)は、2011年に届出がされており、取扱い証券会社を通じて購入が可能。
今回の金融庁への届出完了により、ブラックロックが日本で提供するiシェアーズの海外ETFは合計100本となった。
1 ファンド運営費用等以外にも、証券会社等で売買する際の売買手数料(証券会社等により定められる)、またETFの保有中に間接的にご負担いただく諸費用等がかかる。
2 (出所)ブラックロック、ETP LANDSCAPE INDUSTRY HIGHLIGHTS | APRIL 2015
3 為替ヘッジは、ファンドが保有する資産の通貨と米ドル間の為替ヘッジであり、円に対する為替ヘッジではない。