東京証券取引所が公表した月刊ETF・ETNレポート(2015年7月版)によると、2015年7月のETF・ETN市場は月間売買代金で約5兆4,000億円(立会内のみ)、一日平均売買代金で約2,500億円(立会内のみ)で、2015年3月に次ぐ売買となりました。7月も原油関連ETF/ETNの売買が目立ち、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN(2038)は、前月と同じく、全体で9位にランクインしました。 また、中国H株ブル2倍上場投信(1572)などの中国関連銘柄のボラティリティが高くなったということです。
売買代金が最も大きかった銘柄は、7月も、野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」で、売買代金は約3.7兆円と2位以下を大きく引き離しています。また、1位から7位までの順位は前月と同じでした。
【2015年7月 ETF・ETN 売買代金ランキング上位10位銘柄】 | ||||||
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(千円) | 1日平均売買代金前月比 | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 3,732,018,077 | +14.09% | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 357,360,321 | +0.57% | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均 | 260,001,833 | +15.35% | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 213,555,976 | +21.91% | シンプレクス |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 129,911,823 | +7.07% | 野村 |
6 | 1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ(2倍)指数 | 128,972,435 | +19.56% | シンプレクス |
7 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均 | 57,054,760 | -23.12% | 日興 |
8 | 1365 | ダイワ上場投信-日経平均レバレッジ・インデックス | 日経平均レバレッジ・インデックス | 48,603,158 | +40.36% | 大和 |
9 | 2038(ETN) | NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN | 日経・東商取原油レバレッジ指数 | 45,403,782 | +12.74% | 野村證券 |
10 | 1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 日経平均 | 42,166,095 | -23.39% | 大和 |
(データ出所:東京証券取引所 月間ETF・ETNレポート2015年7月版、前月比は1日平均売買代金の前月比較)
また、7月5日に次の5本のETFが上場廃止となりました。
上場廃止日 | コード | 銘柄名 |
2015/7/5 | 1316 | 上場インデックスファンドTOPIX100 日本大型株 |
2015/7/5 | 1317 | 上場インデックスファンドTOPIX Mid400 日本中型株 |
2015/7/5 | 1318 | 上場インデックスファンドTOPIX Small 日本小型株 |
2015/7/5 | 1544 | 上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン) |
2015/7/5 | 1556 | 上場インデックスファンド日経中国関連株50 |
また、7月15日に「楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 (1458)」と「楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 (1459)」が新たに東京証券取引所に上場しました。この結果、2015年7月末現在の東京証券取引所における上場銘柄数は、ETFが179銘柄、ETNが29銘柄となりました。