運用会社別純資産総額推移（2015年8月）

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投資信託協会が発表した2015年8月の投資信託概況によると、契約型公募投資信託全体の設定額は8兆6,774億円、解約額は7兆7,902億円、償還額が335億円で、差引き8,537億円の資金純増となりました。純資産総額は前月末に比べ4兆8,181億円減少（うち、運用等減5兆6,719億円）し、月末には96兆6,387億円となりました。中国株式市場の乱高下やその影響による国内株式市場等の下落により、約5.6兆円以上が運用の結果消えたことになります。

資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額）を見ると、資金増加額が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は4,222億円でした。次いで日興アセットマネジメントの1,849億円、大和証券投資信託委託の1,613億円の順でした。

一方、資金減少額が最も大きかったのはピクテ投信投資顧問で、減少額は約150億円でした。次いで、UBSの－112億円、ドイチェ・アセット・マネジメントの－106億円と続きました。

次に、運用による資産増減を見ると、全運用会社76社において、運用はマイナスとなりました。運用による資産減少が最も大きかったのは、野村アセットマネジメントで、減少額は約1.3兆円でした。次に運用による資産減少額が大きかったのは大和証券投資信託委託の－7,416億円、日興アセットマネジメントの－5,986億円と続きました。

運用会社別に純資産総額の増加率を見ると、最も増加率が大きかったのは、ファイブスター投信投資顧問で、純資産総額は前月比約67％増加し54億円になりました。次いで、増加率が大きかったのはちばぎんアセットマネジメントで、前月比63％増加して51億円になりましたが。ちばぎんアセットマネジメントは第一号ファンドが2015年7月31日に設定されたばかりであり、その影響で増加率が大きくなっています。次いで、スパークス・アセット・マネジメントが前月比45％増加して692億円でした。

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、楽天投信投資顧問で、純資産総額は前月比11％減少し1,551億円になりました。次いで、減少率が大きかったのはHSBC投信で、同社も約11％減少して3,592億円になりました。

次いで純資産総額の増減額を見ると、2015年8月末時点で前月に比べて純資産総額が最も増加したのは、シンプレクスで、同社の純資産総額は前月から約378億円増加して1,989億円になりました。次いで、アライアンスが321億円増加して2,285億円、スパークスが217億円増加して692億円でした。

一方、純資産総額が前月比で最も大きく減少したのは野村アセットマネジメントで、減少額は約1.18兆円でした。次いで、大和が－7,052億円、日興が－5,359億円でした。

運用会社名をクリックすると、会社ごとの純資産総額推移の月次グラフをご覧頂けます。

（データ：投資信託協会、単位：百万円）