委託会社の直接募集 #
募集とは、新たに発行される有価証券の取得の申し込みの勧誘のことです。したがって、委託会社の直接募集とは、投資信託委託会社(運用会社)が受益証券の発行に際して直接投資者に取得の申込みの勧誘を行なう行為のことです。つまり、運用会社が販売会社を通さず、直接、投資者にファンドを販売することです。「直販」とも呼ばれます。
受益証券の発行の際に証券会社などが投資者に取得の申込みの勧誘を行なう行為は「募集の取扱い」といいます。そのため、投資信託の販売会社のことを取扱会社と呼ぶことがあります。
【直販のイメージ】
直販のメリット #
直販型のファンドは、通常の販売手数料がかからず、信託報酬も比較的低く抑えられており、投資家にとってコストパフォーマンスが高いという特徴があります。また、運用会社が顧客と直接コミュニケーションを取ることができるため、投資家のニーズによりきめ細やかに対応できるのも利点の一つです。
日本で最初に直販を始めた運用会社 #
1999年に創業したさわかみ投信は、国内で初めて投資信託の直販モデルを導入し、販売会社を通さずに直接投資家にファンドを販売しました。さわかみ投信の創業者である澤上篤人氏は、長期投資を重視し、「さわかみファンド」を通じて個人投資家に直接アプローチすることを目指しました。この直販モデルは、販売手数料を排除し、顧客と運用会社の間の透明性を高めることを意図していました。
直販のみで販売、または直販を主力とした運用会社 #
委託会社の直接募集(直販)のまとめ #
委託会社の直接募集(直販)とは、運用会社が販売会社を介さず、直接投資家に投資信託を販売する方法です。これにより、販売手数料が不要で信託報酬も低めに抑えられ、投資家にとってコストパフォーマンスが高いのが特徴です。直販モデルは顧客との直接的なコミュニケーションを可能にし、個人投資家のニーズにきめ細かく対応できるメリットがあります。