ニュースなどで最もよく聞かれる株価指数の一つがS&P 500指数(S&P 500 Index)です。この指数はどんな指数でしょうか。
S&P 500指数 #
S&P 500指数は、アメリカの大企業500社を対象とした株価指数で、米国株式市場全体の動向を代表する指標の一つです。S&P Global社が算出しています。
S&P 500指数の主な特徴: #
- 構成銘柄:アメリカの株式市場に上場している大企業500社が対象です。これにはテクノロジー、金融、ヘルスケア、エネルギー、消費財など、様々な業種の企業が含まれています。企業は時価総額、流動性、業績などに基づいて選定されます。
- 時価総額加重平均:S&P 500指数は各企業の時価総額に基づいて加重されており、大企業の株価が指数により大きな影響を与えます。例えば、Apple、Microsoft、NvidiaやAmazonのような巨大企業の株価が動くと、S&P 500全体にも大きな影響を与えます。
- 経済の広範な代表性:S&P 500は、米国株式市場の時価総額の80%以上をカバーしているとされており、アメリカの経済全体の健康状態を測るベンチマークとしても広く利用されています。
- 業種の多様性:テクノロジー、金融、ヘルスケア、消費財、工業、エネルギー、通信など、多様な業種が含まれており、特定のセクターに偏らない構成になっています。
S&P 500指数の上位組入10位銘柄 #
アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディアなど、日本でもよく知られた銘柄が上位を占めています。
Apple Inc. | AAPL | 情報テクノロジー |
Microsoft Corp | MSFT | 情報テクノロジー |
Nvidia | NVDA | 情報テクノロジー |
Amazon.com | AMZN | 一般消費財・サービス |
Meta Platforms Class A | META | 通信サービス |
Alphabet Inc. A | GOOGL | 通信サービス |
Berkshire Hathaway B | BRK.B | 金融 |
Alphabet Inc. C | GOOG | 通信サービス |
Eli Lilly & Co | LLY | ヘルスケア |
Broadcom Inc | AVGO | 情報テクノロジー |
(データ:S&P Global Factsheet、2024年8月現在)
S&P 500 指数の最近の推移 #
S&P 500 指数は過去5年において、コロナ禍では一時的に低迷しましたが、長期で見ると概ね右肩上がりで上昇してきました。
(データ:S&P Global)
S&P 500指数をベンチマークとする投資信託とETF #
S&P 500インデックスは、アメリカ株式市場全体のパフォーマンスを追跡するためのベンチマークとして、世界中の投資家に利用されています。指数に連動するETF(上場投資信託)やインデックスファンドを通じて、幅広い分散投資を行う手段としても人気です。
投資信託の例 #
- しんきんS&P500インデックスファンド
- たわらノーロードS&P500
- つみたて米国株式(S&P500)
- つみたてiシェアーズ米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
- インデックスファンドS&P500(アメリカ株式)
- ステート・ストリートS&P500インデックス・オープン
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド
- 米国株式インデックス(S&P500)
- 農林中金<パートナーズ>米国株式S&P500インデックスファンド
- MySMTS&P500インデックス(ノーロード)
- eMAXIS S&P500インデックス
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
ETFの例 #
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)
- SPDR S&P500 ETF(1557)
- MAXIS米国株式(S&P 500)上場投信(2558)
- NEXT FUNDS S&P 500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信(2633)
- iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655)
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)
- MAXIS米国株式(S&P 500)上場投信(為替ヘッジあり)(2630)
- iFreeETF S&P500(為替ヘッジなし)(2247)
- iFreeETF S&P500(為替ヘッジあり)(2248)
- NZAM 上場投信 S&P500(為替ヘッジあり)(2086)
S&P 500指数のまとめ #
S&P 500指数は、アメリカの大企業500社の株価動向を反映した時価総額加重型の株価指数で、米国株式市場や経済全体の健康状態を測る代表的な指標です。業種の多様性があり、幅広い分散投資の手段として人気があります。この指数をベンチマークとする投資信託やETFを通じて、個人投資家も効率的に米国株市場へ投資することが可能です。