カブドットコム証券、kabu.com Fintech -Labを設立


カブドットコム証券は、2016年1月、フィンテック(金融のIT化)領域における先端研究・事業開発を行う社内プロジェクトチームとして、「kabu.com Fintech-Lab」を設立した。kabu.com Fintech-Labは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のイノベーション・ラボや米国シリコンバレー駐在チームとの先端情報交換をはじめ、MUFG FinTechアクセラレータ2016への代表執行役社長齋藤のメンター参加など、MUFG各社との連携によるイノベーションの創出、社外有識者も活用した知見の集約・情報発信を中心とした活動を行う。

カブドットコム証券では、「当社は、インターネット専業証券として長年培った先進のIT技術力・ノウハウをベースにブロックチェーン、ビッグデータ、AI(人工知能)、IoT等最新の技術を積極的に活用することで、フィンテックを通した金融サービスの発展に貢献してまいります」と述べている。

●フィンテック領域における当社の取組み(オープンイノベーション、ビッグデータ、ロボアドバイザー)

オープンイノベーションの取組み:「kabu.com API」(2012年4月~サービス提供)

オープンイノベーションのプラットホームとして株式・先物・オプションに対応したAPI(Application Programming Interface)環境「kabu.com API」をサードパーティのツール開発業者様、投資助言業者様向けに提供している。kabu.com APIの契約業者数は累計50社を超え、のべ契約口座数は2015年12月末時点で4,300口座強となっている。kabu.com APIは、特にデリバティブ取引を行う個人投資家を中心に広くご活用されており、同社の日経225先物取引(miniを含む)の売買代金にしめるkabu.com API経由の取引シェアは、2015年10月に月次では過去最高となる11.85%まで伸長した。

ビッグデータ領域における取組み:「リアルタイム株価予測」(2015年5月~サービス提供)

ビッグデータ関連の取組として「kabuステーション」の最新機能として「予想売買高急増ランキング」をリリースした。この「予想売買高急増」ランキングは、日々蓄積される全上場銘柄の売買高データ/気配情報の高速ビッグデータ処理により、売買高が急増すると予測される銘柄をいち早く確認することができる機能となる。

AIエンジンを活用したロボアドバイザーサービス(導入検討中)

投資信託ETFを対象商品とするロボアドバイザーサービスを検討中。同社が導入検討を進めているロボアドバイザーサビスはポート フォリオの提案に留まらず、過去の膨大なマーケットデータ と顧客のプロファイリングデータ(属性、運用方針リスク許容度等)をもとに AI (人工知能)エンジンが最適なレコメンデーションを行い、kabu.com APIによる注文執行、リバランス、顧客へのパフォーマンスレポート機能等を兼ね備えたワンストップ型のサービ導入検討して いる。

●kabu.com APIを中心とする実績とロードマップを発表する「kabu.com Fintech-Labカンファレンス」を開催

この「kabu.com Fintech-Lab」の設立を記念し、3月18日(予定 )に「kabu.com Fintech-Labカンファレンス」と題したキックオフイベント(招待制)を開催する。同イベントでは、同社のオープンイノベーションの中核事業である「kabu.com API」の主要開発業者、MUFGイノベーション・ラボ、フィンテック領域で協業検討中の企業を招待し最新事例の講演、パネルディスカッションならびに交流会を行う。