バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF(VEA)が、米国東部時間2016年6月1日の取引より新しいインデックスであるFTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスへの連動を開始する。今回のベンチマーク移行は、より市場時価総額に近づくため、そして更にきめ細かい分散を投資家に提供するために、6か月掛けて行われた。
また、このベンチマーク変更に伴い、日本語ETF名称をバンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETFから、「バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF」へと変更する。
新ベンチマークであるFTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスは、米国株を除いた、カナダ株を含む先進国市場の大・中・小型株式の市場時価総額で構成されている。
VEAは2015年12月より、移行用インデックスである、FTSE先進国オールキャップ (除く米国) トランジション・インデックスへの連動を開始し、段階的に小型株とカナダ株を組み入れるとともに、既に組み入れられている大型・中型株を月次ベースで一定の割合ずつ売却してきた。
VEAのベンチマーク移行スケジュール(米国東部時間) |
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2016年6月1日以降 | FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックス |
2015年12月21日以降 | FTSE先進国オールキャップ (除く米国) トランジション・インデックス |
2015年12月21日以前 | FTSEディベロップド(除く北アメリカ)インデックス |
2016年4月末現在、新ベンチマークは2,248銘柄の小型株(インデックスの10.6%)と216銘柄のカナダ株(インデックスの8.3%)を含んでいる。VEAは米国以外の大・中・小型の先進国市場株式とカナダ株式で広範に分散された時価総額加重平均ベースの最大*のETFとなる。バンガードでは、ベンチマーク変更に伴う経費率への影響はないと見込んでいる。
新ベンチマークは、世界24か国のおよそ3,700銘柄で構成されている。同インデックスは、世界47か国のおよそ7,400銘柄で構成され、投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーするFTSE グローバル株式インデックス・シリーズの1種。
2015年6月にバンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF(VEA)を始め、バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)、バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)、バンガード・FTSE・パシフィックETF(VPL)の計4本のバンガードETFに小型株を組み入れる発表を行い、VGKとVPLに関しては、2015年10月1日に新ベンチマークへの移行を完了している。VWOに関しては、マーケットインパクトを抑えるために一年掛けて中国A株と小型株を組み入れている途中。
移行の間、投資家への情報提供として、FTSEは移行用インデックスの構成比率を月次ベースで http://www.ftse.com/vanguard で公開している。
*出所:ブルームバーグ、2016年4月30日現在