楽天証券は、 大手ネット証券※2で初めて※1の投資一任型運用サービス「楽天証券ラップサービス(愛称:楽ラップ)」を2016年7月2日(土)から受付開始する。 また、 業界最低水準となる手数料と組入れファンドも決定した。
楽天証券では、次のように述べている。
近年ではNISAの開始など、 より長期的資産形成のための運用ニーズが高まっております。 しかしながら、 個人のお客様からは長期的な運用を望むものの、 どの投資商品を選べばよいかわからない、 投資のタイミングがわからない、 自分の投資目的や期間にあわせて最適な運用をしてほしい、 といった声も多数あり、 これらの声にお応えするため、 ラップサービスの提供を開始することといたしました。
従来のラップサービスは、 対面チャネルが中心となっており、 手数料が高く、 高額な投資金額も必要でした。 しかし、 “楽ラップ”は、 インターネット上で完結でき、 コストも低くすることで、 ラップサービスを利用する敷居を下げ、 多くの投資家が簡単に始めることができる革新的なサービスです。
“楽ラップ”の特徴は、 1.業界最低水準の手数料(最大年率0.990%(税込)※3)、 2.投資初心者でも始めやすい最低投資金額(10万円)、 3.高度な運用手法を駆使した低コストファンドへの投資、 4.グローバル・トップ・プレーヤーと協働する運用体制、 5.フィンテックを活用したロボ・アドバイザーによるポートフォリオ選定。
1. 業界最低水準となる手数料(最大年率0.990%(税込))
“楽ラップ”の手数料(表1)は、 ラップサービスの運営・管理費用及び組入れる投資信託の投資運用に係る費用を合計しても、 業界最低水準となる最大年率0.990%(税込)まで引き下げた。 ラップサービスの運営・管理費用を既存のサービスに比べて大きく削減し、 さらに資産運用会社との協働により革新的な低コストのファンドを開発することで、 組入れる投資信託の投資運用に係る費用も大きく削減した。 また、 従来からあるラップサービスの多くはラップ契約に係る費用のみを開示していたが、 “楽ラップ”では、 信託報酬などのすべての費用を開示することで、 高い透明性を担保し、 顧客に納得して購入してもらえるようにした。
2. 投資初心者でも始めやすい最低投資金額(10万円)
大手対面証券では最低投資金額が数百万円となっており、 投資初心者にはなかなか始めることができず、 加えて上場投資信託(ETF)などを用いているために少額では十分な投資効果が得られなくなっていた。 しかし、 “楽ラップ”では、 最低投資金額を10万円とし、 従来のサービスと比べて大きく引き下げた。 また、 資産運用会社との協働により、 投資金額の多寡にかかわらず、 高品質なサービスを提供することができるようにした。
3. 高度な運用手法を駆使した低コストファンドへの投資
“楽ラップ”が投資するファンドは、 楽天証券において流動性、 価格の透明性、 運用実績、 運用手法、 運用体制等を多角的に評価して選定している。 今回、 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社とDIAMアセットマネジメント株式会社が提供する低コストのインデックス・ファンド(表2)を投資対象としている。 これらは、 信託報酬などの費用が非常に低く、 最低投資金額も大きく引き下げたファンドでありながら、 グローバルな運用体制を持ち、 指数への高い追随性を実現する手法で投資が行われる優れたファンド。
4. グローバル・トップ・プレーヤーと協働する運用体制
“楽ラップ”では、 世界で総額9.2兆米ドルを超す資産残高に対して資産運用サービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームのマーサーからの資産配分(アセットアロケーション)及び時間の経過とともに変化していくポートフォリオの見直しについての助言をもとに運用を行う。 また、 運用にあたり、 米国最大級の資産運用会社の ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズからターゲット・ボラティリティ・トリガー(TVT)戦略の助言を受ける。 TVT戦略は、 急激な相場変動が起こると機動的に株式の配分を下げて債券や現金の配分を増やすことで投資家の資産の毀損を防ぐことに大きな効果を発揮する戦略。 楽天証券が世界で活躍するプロフェッショナルと協働することによって、 高いコストパフォーマンスの運用サービスを提供する。
5. フィンテックを活用したロボ・アドバイザーによるポートフォリオ選定
金融アプリサービスや投資信託APIなどを提供する新興フィンテック企業の株式会社Finatextと共同で「ロボ・アドバイザー」診断ツールを開発した。 対面の金融機関等で提供されている従来のファンド・ラップでは、 担当者がお客様に対してアンケート形式のヒアリングを行い、 そこで得られた情報をもとにポートフォリオの提案を行っているが、 “楽ラップ”では難しい金融知識がなくても簡単に答えらえるような16問の選択式の質問にインターネット上で答えることで、 顧客の資産形成の目的と適性に合ったポートフォリオを選定する。
楽天証券は、「今回の“楽ラップ”の提供を通じてお客様の長期の資産形成のお役に立ちたいと考えております。 今後も、 「スピード」と「イノベーション」を旨とし、 お客様のためになる商品・サービスのご提供に努めてまいります」と述べている。
※1 本プレスリリース時点
※2 SBI証券、 松井証券、 カブドットコム証券、 マネックス証券、 当社
※3 ラップサービスの運営・管理費用及び組入れる投資信託の投資運用に係る費用の合計の最大値です。 詳細は表1。
■表1:手数料(すべて税込)
※4 組入予定の投資信託の信託報酬を予定投資比率で加重平均した場合の上限目標値。 実際は上限目標値を超えないように運用を行うが、 急激な相場変動等により、 一時的にこれを上回る場合がある。
※5 信託財産留保額のみ提示している。 監査費用、 組入有価証券の売買委託手数料などは、 実費を投資信託財産中から支払うものとする。 これらの費用の中には運用状況などによって変動するものもあるため、 事前に具体的な料率、 金額、 計算方法及び支払時期を記載できない。
■表2:投資するファンドの信託報酬・信託財産留保額(すべて税込)
◆ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズについて
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(英語社名:State Street Global Advisors、 社長兼CEO:ロナルド・オハンリー、 本社:ボストン)は、 約2兆米ドル※6の運用資産額を有する世界屈指の運用機関で、 世界の機関投資家に多種多様な資産クラス、 投資手法、 スタイルを網羅する投資戦略と包括的ソリューションを提供している。 ステート・ストリート・グループでは、 1991年にステート・ストリート信託銀行を通して日本において資産運用ビジネスを開始した。 その後、 運用に特化したサービスに対する顧客のニーズに応えるため、 1998年に日本法人としてステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社を設立した。 内外の市場に精通し幅広い知識と経験を備えた投資運用の専門家が、 グループ内の海外運用拠点と連携しながら、 豊富な運用に関するノウハウやインフラを活用することによって、 個々の顧客のニーズに合致した資産運用のソリューションを提供している。
※6 2016年3月31日現在。 この運用資産残高には、 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの関連会社であり、 販売代理店であるステート・ストリート・グローバル・マーケッツLLCの運用資産残高約330億ドル(2016年3月31日現在)が含まれている。
◆DIAMアセットマネジメント株式会社について
DIAMアセットマネジメント株式会社は、 株式会社みずほフィナンシャルグループと第一生命保険株式会社が出資する資産運用会社。 個人や法人のお客様へ自家運用を中心とした投資信託商品及び投資顧問サービスを提供しており、 国内外のお客様の資産運用を行っている。 1999年の会社発足以来、 「FOR THE CUSTOMER」を経営理念として掲げている。 顧客に信頼してもらうこと、 また、顧客を含めた社会全体に貢献できる企業であることがDIAMの目指す姿。
DIAMの年金運用は、 国内年金受託残高においてトップシェア※7。 世界の資産運用会社が運用力で競い合う国内公的年金の分野でも件数、 金額ともにトップクラスの受託残高を誇る。 これまでの年金運用で培ったDIAMの運用ノウハウは機関投資家向けのみならず、 個人向け投資信託でも大いに生かされている。
※7 資産運用会社ベース、 2015年12月末時点(株式会社格付投資情報センター「年金情報」の情報をもとにDIAMアセットマネジメント集計)
◆マーサーについて
マーサー(英語社名:Mercer、 社長兼CEO:Julio A. Portalatin、 本社: ニューヨーク)は、 組織・人事、 福利厚生、 年金、 資産運用分野でサービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファーム。全世界約20,000名のスタッフが40カ国以上約180都市の拠点をベースに、 130カ国以上で、 25,000超のクライアント企業のパートナーとして多様な課題に取り組み、 最適なソリューションを総合的に提供している。
日本においては、 35年余の豊富な実績とグローバル・ネットワークを活かし、 あらゆる業種の企業・公共団体に対するサービス提供を行っている。 組織変革、 人事制度構築、 福利厚生・退職給付制度構築、 M&Aアドバイザリー・サービス、 グローバル人材マネジメント基盤構築、 給与データサービス、 年金数理、 資産運用に関するサポートなど、 「人・組織」を基盤とした幅広いコンサルティング・サービスを提供している。
◆株式会社Finatextについて
株式会社Finatextは、 2014年設立の東京大学発Fintechベンチャー企業。 金融に関する豊富な知識・経験を基盤に、 それを誰にでも分かりやすいUI/UXに落としこみ、 非常に短い期間で開発を行う技術力を持ちあわせている。 モバイル金融サービスの開発・企画・運営に強みを持っており、 日本一※8株予想の集まるアプリ『あすかぶ!』やFXアプリ『かるFX』、 投信選びをサポートするアプリ『Fundect』、 そして独自の投資信託のデータベースである『AssetArrow』を開発・運営している。 また、 2015年度に行われたマレーシア最大の銀行Maybank主催のFintechコンテストにおいて優勝するなど、 グローバル展開も注力している。
※8 2016年5月31日時点にて、 『あすかぶ!』の平均日次予想数を他社の株予想サービスと比較してFinatextにて集計