バンガードによると、バンガードのファンドに投資している投資家は2015年に200本のファンドでの経費率低下により約2億1,500万ドル(約260億円)の投資コストを削減した。(*)。
【世界最大の債券と株式ファンドの経費率も低下】
● 運用資産規模1,580億ドル(約18兆円)の世界最大の債券ファンド(**)のETFクラスであるバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)では0.01%低下し、経費率は0.06%になった。
▼ バンガード(R)・米国トータル債券市場ETF(BND) ファクトシート
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_BND_JP.pdf
● バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドは運用資産4,180億ドル(約47兆円)の世界最大の株式ファンド(**)であり、インベスタークラスの経費率が0.01%低下し0.16%になった。同ファンドのETFクラスはバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)。
▼バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド
米国籍投資信託ページ
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/mfunds.htm
▼バンガード・トータル・ストック・マーケットETF ファクトシート
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VTI_JP.pdf
【経費率とは?】
経費率とは、運用や管理、投資家へのサービスといったファンドの運用コストを反映した指標。ファンドの平均資産残高に対する、運用その他の経費の比率(%)を表す。年次ベースで計算され、ファンド資産から差し引かれるため、ファンドの投資家が得る可能性のあるリターンを引き下げる。原則として毎年決算日に見直され、変動する。ファンドの現在の経費率は、目論見書に記載されている数値よりも低い、または高い可能性がある。
2016年に経費率を下げた日本で届出済みのバンガードETFは、2016年5月末現在で22本ある。
【ファンドのコストを左右する要因は何か?】
バンガードの会長兼CEO(最高経営責任者)のビル・マクナブ氏は、資金流入に伴う経費率の低下を良い循環だとし、「投資家の皆さまがバンガードに信頼を寄せていただくことに応えるために、手数料を引き下げる形でコスト削減を提供するとともに、更なるサービス品質の向上や拡充のために投資しています」と述べている。マクナブ氏は、バンガードの投資家の皆さまが支払う資産加重ベースの平均経費率(実質的に投資家が支払う平均コスト)は0.13%だと言う。これはバンガードの平均経費率0.18%を0.05%下回る数字。マグナブ氏は、「バンガードの投資家の皆さまは極めてコスト意識が高く、最終的な投資の成功にはコストを抑えることが大変重要であることをよくご存知です。各種データによると、投資家は業界きっての低コストのリーダー(***)であるバンガード、その中でもとりわけ超低コストであるETFクラス等に引き寄せられていることが分かります」とも述べている。
【超低コストETFクラスの人気が上昇】
バンガードETFは、2001年に初めて発売された。米国籍ETFの業界平均経費率0.53%(***)のおよそ1/4の0.12%という低コストを特徴としており、米国籍のバンガードETFにおいては2016年3月末現在5,310億ドル(約60兆円)運用している。2016年4月末現在、日本では米国籍65本、香港籍2本、欧州籍5本の計72本のバンガードETF(TM)をご提供している。
▼バンガードETF一覧
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds.htm
▼バンガードETF販売会社一覧
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/invest-with-us.htm
【投資の成功に繋がる、より大きなチャンスを投資家に提供】
バンガードの会長兼CEO(最高経営責任者)のビル・マクナブ氏は、「バンガードは業界最低水準の投資信託やETFを提供していますが、コストが低いからといって、競争的な運用パフォーマンスや幅広い商品ラインナップとサービスの提供を犠牲にしている訳ではありません。コストの低さと競争力あるプロダクトとサービスを両立させています」と述べている。
【なぜコストが重要か】
運用手数料や取引手数料などの投資に掛かるコストは、リターンを生まない経費。しかし、コストの低いファンドを選ぶことで、経費を最小化することができる。だからこそ、バンガードは徹底的に投資コストの削減にこだわっている。
バンガードは理念として、投資家の利益を最優先に掲げている。バンガードという会社は、バンガードが運用する各ファンドによって所有されている。そして、各ファンドはファンドへの出資者(つまり投資家)によって所有されている。このユニークな会社構造により、バンガードは低コストを実現し、利益を投資家の皆さまに還元することができる。
【幅広く高品質なファンドを低コストで】
バンガードのファンド全体の平均経費率は1975年の0.89%(当時の運用資産額は18億ドル(約5,500億円))から現在の0.18%(運用資産額3.5兆ドル(約384兆円))へと、過去40年で約80%低下している。統計データを入手できる直近年次の2015年の場合、経費率は業界平均(***)を82%下回っている。また、2015年に経費率が低下した米国籍ファンドの本数は、ETF28本を含む102本だった。
ETFクラスでも、経費率の低下傾向がみられます。2004年当時60億ドル(約6,200億円)を運用していたバンガードETFの平均経費率は0.22%だった。現在、米国籍ETFは5,310億ドル(約60兆円)を運用しているが、2015年末現在の平均経費率は0.12%へと低下している。