2016年9月に償還したファンド、11本が繰上償還

Tweet

投資信託協会によると、2016年9月に17本の追加型の株式投資信託が償還を迎えました。

このうち設定時に定められた運用期間を満了して償還を迎えたのは、わずか6本でした。残りの11本は、あらかじめ定められていた運用期間を繰り上げて償還する、いわゆる繰上償還が行なわれました。

【償還理由】

繰上償還の理由については、11本全てにおいて、ファンドの運用資産の減少により約款で定めた運用方針にそった運用ができなくなったというものでした。実際に繰上償還された11本のファンドの償還時の純資産総額は平均で3億円を下回る水準でした。

【1口当たり償還額】

2016年9月に償還したファンドの1口当り償還額（A）については、設定時の基準価額である10,000円を上回ったのは17本中5本だけでした。

1口当り償還額が最も高かったのは新光投信の「日本技術評価オープン」で、1口当り償還額は11,157.94円でした。

一方で、1口当り償還額が最も低かったのは日興アセットマネジメントの「アジア資源ファンド」で、1口当り償還額は6,977.38円でした。「アジア資源ファンド」は、アジア地域の資源関連株に投資するファンドとして2012年5月31日に設定されたばかりのファンドでした。

また、1口当り償還額と運用期間中に投資家に支払われた分配金の合計額で見ると、この合計額(A+B)が10,000円を上回ったのは17本中11本でした。

1口当り償還額と分配金の合計額が最も高かったのは新光投信の「日本株オープン」で、合計額は13,116.37円（1口当たり償還額8,931.37円、期中分配金4,185円）でした。一方、同合計額が最も低かったのはBNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンの「野村メロン・ダイナミック・ファンド（年２回決算型）」で、合計額は8,445.3（1口当たり償還額8,197.3円、期中分配金248円）でした。

【運用期間】

なお、2016年9月に償還したファンドの中で、最も運用期間が長かったのは、1999年2月19日に設定された「ＬＭ・ユーロ・アルファ　ポートフォリオＡ（為替ヘッジなし）　」と「ＬＭ・ユーロ・アルファ　ポートフォリオＢ（為替ヘッジあり）」で、一方、運用期間が最も短かったのは、2015年2月13日に設定された「日本国債戦略ファンド」でした。

（データ出所：投資信託協会）