東京証券取引所が発表した月刊REITレポート(2016年10月末時点)によると、10月の東証REIT指数は、前月比39.56ポイント下落して1785.97ポイントで10月の取引を終了しました。
10月末のREITの時価総額合計は前月比1.93%減少し、11.54兆円でした。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.63%で、前月末の3.54%から上昇しました。1日平均売買代金(立会内)は前月比8.69%減少し、349億円となりました。
2016年10月のREITの売買代金上位5銘柄は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは「ジャパンリアルエステイト投資法人」で、売買代金は約396億円でした。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(%)** |
1 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 39,602 | -3.2% |
2 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 38,505 | +5.3% |
3 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 36,264 | -7.2% |
4 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 33,757 | -28.3% |
5 | 8984 | 大和ハウスリート投資法人 | 29,508 | -7.2% |
*東証REIT市場における当月の立会内売買代金トップ5銘柄。
**前月比は、1日平均売買代金の前月比。
(データ出所:東京証券取引所)
【10月のREIT市場での出来事】
10月の日本銀行によるREITの買入れは6回(各12億円、合計72億円)実施されました。
10月5日に森トラスト株式会社がホテル4 物件(シャングリ・ラ ホテル 東京、コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション、コートヤード・バイ・マリオット 新大阪ステーション、ホテルサンルートプラザ新宿)を、「森トラスト・ホテルリート投資法人」に譲渡したと発表しました。森トラスト・ホテルリート投資法人は2016年1月に設立され、2016年度中の上場を目指している不動産投資信託です。
次の11投資法人が10月に8月期決算を発表しました。
- 日本リテールファンド投資法人(8953)
- オリックス不動産投資法人(8954)
- 福岡リート投資法人(8968)
- 大和ハウスリート投資法人(8984)
- 日本アコモデーションファンド投資法人(3226)
- GLP投資法人(3281)
- SIA不動産投資法人(3290)
- ヒューリックリート投資法人(3295)
- ジャパン・シニアリビング投資法人(3460)
- 野村不動産マスターファンド投資法人(3462)
- ラサールロジポート投資法人(3466)