リート市場の3月の概況
東京証券取引所が発表した月刊REITレポート(2017年3月末時点)によると、3月の東証REIT指数は、前月比41.03ポイント下落して1,776.33ポイントで3月の取引を終了しました。東証REIT指数は3カ月連続で下落したことになります。
2017年3月末のREITの時価総額合計は前月比1.25%減少し、11.91 兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.74%で前月の3.64%から上昇しました。また、1日平均売買代金(立会内)は前月比1.65%増加し、364億円となりました。
リートの売買代金上位5銘柄
2017年3月のREITの売買代金上位5銘柄は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは「大和ハウスリート投資法人」で、売買代金は約646億円でした。大和ハウスリート投資法人は物流施設、居住施設、商業施設に加え、ホテルやオフィスにも投資する総合型REITです。スポンサーは大和ハウス工業株式会社です。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(%)** |
1 | 8984 | 大和ハウスリート投資法人 | 64,649 | +171.5% |
2 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 50,968 | +28.6% |
3 | 8954 | オリックス不動産投資法人 | 45,353 | +2.9% |
4 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 44,271 | +21.7% |
5 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 41,193 | +1.1% |
*東証REIT市場における当月の立会内売買代金トップ5銘柄。
**前月比は、1日平均売買代金の前月比。
(データ出所:東京証券取引所)
2017年3月のリート市場での出来事
3月の日本銀行によるREITの買入れは10回(1日、2日、3日、9日、10日、14日、23日、27日、29日、31日に各12億円、合計120億円)実施されました。
大和ハウスリート投資法人 (8984)、スターアジア不動産投資法人 (3468)、ケネディクス商業リート投資法人 (3453)、グローバル・ワン不動産投資法人 (8958)が公募増資を発表しました。
また、次の12投資法人が3月に2017年1月期決算を発表しました。
- 東急リアル・エステート投資法人(8957)
- 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)
- 森ヒルズリート投資法人(3234)
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
- ケネディクス・レジデンシャル投資法人(3278)
- コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
- イオンリート投資法人(3292)
- ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
- サムティ・レジデンンシャル投資法人(3459)
- いちごホテルリート投資法人(3463)
- スターアジア不動産投資法人(3468)
- 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471)