東京証券取引所が公表した月刊ETFレポート(2017年3月版)によると、2017年3月のETF市場の月間売買代金は約2.84兆円(立会内のみ)でした。また、一日平均売買代金は前月比7.51%減少して約1,292億円(立会内のみ)となりました。
2017年3月13日に「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)(銘柄コード:1490)」が上場し、2017年3月末時点でのETFの上場数は206銘柄となりました。同ETFは、「MSCIジャパンIMIカスタムロングショート戦略85%+円キャッシュ15%指数」との連動を目指すETFで、日興アセットマネジメントが管理・運用しています。
月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2017年3月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの3月の月間売買代金は約1.82兆円で、全体の約64%を占めています。上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFでしたが、この内6本はブルベア型のファンドで、引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2017年3月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】 |
||||||
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(千円) | 1日平均売買代金前月比 | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 1,826,052,218 | -0.6% | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 312,515,877 | -5.2% | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均 | 150,556,892 | +20.3% | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 96,621,963 | -8.3% | シンプレクス |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 78,870,339 | +48.0% | 野村 |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 57,229,175 | -11.3% | シンプレクス |
7 | 1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ(2倍)指数 | 37,187,366 | -8.8% | シンプレクス |
8 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均 | 32,994,330 | +15.1% | 日興 |
9 | 1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 日経平均 | 26,209,176 | +14.3% | 大和 |
10 | 1365 | ダイワ上場投信-日経平均レバレッジ・インデックス | 日経平均レバレッジ・インデックス | 23,262,522 | +18.7% | 大和 |
(データ出所:東京証券取引所 月間ETFレポート2017年3月版、前月比は1日平均売買代金の前月比)