「iDeCo+」(イデコプラス・中小事業主掛金納付制度)は、企業年金を実施していない中小企業(従業員300人以下に限る)の事業主が、iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入している従業員の掛金に上乗せして、掛金を拠出できる制度です。ここでいう企業年金とは、企業年金とは、企業型確定拠出年金、確定給付企業年金及び厚生年金基金のことです。
拠出対象者 #
事業主による追加拠出の対象となるのは、iDecoに加入している従業員の内、事業主掛金を拠出されることに同意した加入者です。事業主は、拠出対象者について、一定の資格(職種、勤続年数)を設けることが可能です。
掛金の設定 #
加入者掛金と事業主掛金の合計額は、月額5,000円以上23,000円以下の範囲で、加入者と事業主がそれぞれ1,000円単位で決定することができます。加入者掛金を0円とすることはできません。事業主掛金が加入者掛金を上回ることは可能です。また、一定の資格ごとに掛金額を設定することも可能。
納付方法 #
加入者の掛金は原則給料から天引きされ、そこに事業主が上乗せ分を加えて、運営管理機関に拠出します。企業が拠出した掛金は全額が損金に算入されるため、事業主にとっても税制面でメリットがあります。
iDeCo+を実施できる企業の要件 #
企業型確定拠出年金、確定給付企業年金及び厚生年金基金を実施していない事業主で、従業員(第一号構成年金被保険者)300人以下の事業主。ただし、同じ事業主が複数の事業所を経営している場合、全事業所の従業員の合計が300人以下であることが必要。
なお、要件や手続きなどは法改正により変更されることがあります。最新の情報はiDeCo公式サイトで確認して下さい。