2017年4月のETF市場の概況
東京証券取引所が公表した月刊ETFレポート(2017年4月版)によると、2017年4月のETF市場の月間売買代金は約3.1兆円(立会内のみ)、一日平均売買代金は前月比20.7%増加して約1,559億円(立会内のみ)となりました。2017年4月5日に三菱UFJ国際投信の「MAXIS JPX日経中小型株指数上場投信」(1492)が上場したことで、4月末現在のETFのファンド数は207本となりました。同ETFは、東京証券取引所の第一部、第二部、マザーズ、JASDAQに上場する株式の中から時価総額、売買代金、ROE等を基に選定した200銘柄で構成される株価指数「JPX日経中小型株指数」との連動を目指すETFです。
ETFの売買代金ランキング
月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2017年4月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの4月の月間売買代金は約1.93兆円で、全体の約62%を占めています。また、1位から7位までの順位は前月と同じでした。
また、上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFでしたが、4月もこの内6本のETFがブルベア型のファンドで、引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2017年4月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】 |
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順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(千円) | 1日平均売買代金前月比 | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 1,932,964,808 | +5.9% | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 428,482,424 | +37.1% | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均 | 144,273,341 | -4.2% | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 110,938,565 | +14.8% | シンプレクス |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 93,473,000 | +18.5% | 野村 |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 74,590,947 | +30.3% | シンプレクス |
7 | 1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ(2倍)指数 | 34,923,993 | -6.1% | シンプレクス |
8 | 1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 30,636,409 | +37.8% | 楽天 |
9 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均 | 28,956,692 | -12.2% | 日興 |
10 | 1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 日経平均 | 28,714,610 |
+9.6% |
大和 |
(データ出所:東京証券取引所 月間ETFレポート2017年4月版、前月比は1日平均売買代金の前月比)
なお、2017年5月23日(火)にアセットマネジメントOneが管理・運用する「One ETF JPX日経中小型 」(1493)と「One ETF高配当日本株 」(1494)が東京証券取引所に上場予定です。