2017年5月のリート市場
東京証券取引所が発表した月刊REITレポート(2017年5月末時点)によると、東証REIT指数は、前月比14.6ポイント上昇し1,748.56ポイントで5月の取引を終了しました。
2017年5月末のリートの時価総額合計は前月比1.08%増加し11.79兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.88%で、4月の3.87%から上昇しました。また、1日平均売買代金(立会内)は前月比4.92%減少し302億円となりました。
リート売買代金上位5銘柄
2017年5月のリートの売買代金上位5銘柄は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは「日本ビルファンド投資法人」で、売買代金は約429億円でした。日本ビルファンド投資法人は、三井不動産をメインスポンサーとするオフィス特化型の不動産投資法人です。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 |
月間売買代金(百万円)
|
前月比(%)** |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 42,995 | +22.5% |
2 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 41,497 | +30.7% |
3 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 38,483 | +18.5% |
4 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 36,426 | +15.3% |
5 | 8960 | ユナイテッド・アーバン投資法人 | 34,087 | +26.2% |
*東証REIT市場における当月の立会内売買代金トップ5銘柄。
**前月比は、1日平均売買代金の前月比。
(データ出所:東京証券取引所)
2017年5月のリート市場での出来事
5月の日本銀行によるREITの買入れは5回(16日、19日、21日、24日、31日に各12億円、合計60億円)実施されました。
また、次の5社の投資法人が5月に2017年3月期決算を発表しました。
- ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)
- グローバル・ワン投資法人(8958)
- 森トラスト総合リート投資法人(8961)
- 積水ハウス・レジデンシャル投資法人(8973)
- 日本賃貸住宅投資法人(8986)
なお、積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人(8973)は2017年6月7日に積水ハウス・レジデンシャル投資法人へ商号変更しました。