ノーロードファンドは何本あるのか


ノーロードファンドとは

投資信託を購入する際には、一般に銀行や証券会社などの販売会社に「販売手数料」と呼ばれる手数料を支払います。しかし、投資信託の中にはこの販売手数料がかからないものがあり、それらをノーロード(no load)ファンドと呼びます。Loadは英語で販売手数料のことです。

 

ノーロードファンドは何本あるのか

投資信託の購入・保有・売却にかかる手数料や費用についての投資家の関心が高まりつつあり、投資信託の販売手数料や信託報酬は全体として低下傾向にあり、ノーロードファンドも増えています。

では、実際にどのくらいの割合の投資信託がノーロードなのでしょうか。

投信協会が公表している投資信託の主要統計等ファクトブック(2017年3月末・改訂版)によると、追加型株式投資信託全体で、4415本のファンドが運用されています(2017年3月末現在、DC向けファンド、ラップ、マネープール、財形、ミリオンを除外)。このうちノーロードファンドは316本、割合にすると全体の7.16%がノーロードです。

 

投資対象別のノーロードファンドの数

これを投資対象地域別に見ると、次の表のように、国内に投資するファンドでは全体の10.05%、海外に投資するファンドでは5.58%、国内外に投資するタイプでは7.77%がノーロードです。

投資地域別ノーロードファンドの数

投資地域別ノーロードファンドの数

投資対象地域 ファンド数 うちノーロード ノーロードの割合
国内 925本 93本 10.05%
海外 2203本 123本 5.58%
国内外 1287本 100本 7.77%
全体 4415本 316本 7.16%

 

インデックスファンドとアクティブファンドにおけるノーロードファンドの割合

また、インデックスファンドとアクティブファンドを比較すると、インデックスファンドでは、ノーロードの割合が全体の41.19%と非常に高く、一方アクティブファンドでは4.05%と低い状況にあります。

ファンド数 うちノーロード ノーロードの割合
インデックスファンド 369本 152本 41.19%
アクティブファンド 4046本 164本 4.05%

 

今のような超低金利時代には、高い販売手数料を支払っても、それに見合った運用成果を獲得することは非常に難しい状況です。販売手数料は購入時に負担することになりますが、それにより投資家の手数料を含めた投資成果は、確実にその分だけ押し下げられることになります。長期間運用しても、最初の手数料負担分を取り戻すには何年もかかってしまう可能性もあります。ファンドを購入する際には、販売手数料をきちんと確認することが大切です。