東京証券取引所が公表した「月刊ETFレポート (2017年5月版)」によると、2017年5月のETFの月間値下がり率ランキング上位10位銘柄は次の表の通りでした。
5月に値下がり率が最も大きかったETFは、三菱UFJ国際投信が管理・運用する「国際のETF VIX短期先物指数」(銘柄コード:1552)で、値下がり率は-12.1%でした。
5月は日本の株式市場が堅調に推移(東証株価指数は+2.39%、日経平均株価は+2.36%)したため、値下がり率ランキング上位10位銘柄中8本を日本株を対象としたダブルベア型(ダブル・インバース型)のETFが占めました。ダブルベア型の株価指数は、指数の変動率が、対象とする株価指数の前日比変動率(%)の-2倍となるように計算される指数です。したがって、対象とする株価指数が前日比で1%上昇すれば、ダブルベア型の株価指数は概ね-2%下落し、それに連動する投資成果を目指すETFも-2%程度下落します。
なお、東京証券取引所では、ランキングの作成にあたり、一日平均売買代金が100万円以下の銘柄は控除しています。なお、月間値下がり率は取引所における市場価格を基にしており、基準価額の騰落率とは異なります。
【2017年5月 ETF月間値下がり率ランキング上位10位銘柄】 |
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順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 |
売買代金(千円)(順位) |
月間値下り率 |
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1 | 1552 | 国際のETF VIX短期先物指数 | S&P500 VIX短期先物指数 | 19,352,683 (11) | -12.1% | 三菱UFJ国際 |
2 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・ インデックス | 41,722,399 (6) | -5.0% | シンプレクス |
3 | 1357 | NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動 型上場投信 | 日経平均ダブルインバー ス・インデックス | 273,466,660 (2) | -5.0% | 野村 |
4 | 1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 日経平均ダブルインバース・イン デックス | 14,768,341 (14) | -4.9% | 楽天投信 |
5 | 1356 | TOPIXベア2倍上場投信 | TOPIXインバース(-2倍)指数 | 9,231,380 (17) | -4.8% | シンプレクス |
6 | 1366 | ダイワ上場投信-日経平均ダブルインバース・インデックス | 日経平均ダブルインバース・イン デックス | 8,993,104 (18) | -4.7% | 大和 |
7 | 1472 | NEXT FUNDS JPX日経400ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | JPX日経400ダブルインバース・イ ンデックス | 88,134 (80) | -4.7% | 野村 |
8 | 1368 | ダイワ上場投信-TOPIXダブルインバース(-2倍)指数 | TOPIXインバース(-2倍)指数 | 824,775 (36) | -4.7% | 大和 |
9 | 1469 | JPX日経400ベア2倍上場投信(ダブルインバース) | JPX日経400ダブルインバース・イ ンデックス | 296,689 (53) | -4.3% | シンプレクス |
10 | 1615 | 東証銀行業株価指数連動型上場投資信託 | 銀行業株価指数 | 2,593,292 (25) | -4.2% | 野村 |
(データ出所:東京証券取引所、東証ETF市場において、2017年5月の前月比での値下り率の上位10位銘柄。ランキングにあたり、一日平均売買代金が100万円以下の銘柄は控除。)