世界で最初のETF 「TIPS 35」


世界初のETF(上場投資信託)は1990年3月にカナダのトロント証券取引所に上場したTIPS 35 (正式名称:Toronto 35 Index Participation Fund)だと言われています。

TIPS 35は、当時トロント証券取引所に上場していた時価総額が最も大きい35銘柄の値動きを示す株価指数のToronto 35 Index(トロント35指数)に連動するように設計・運用されたETFです。当時はETFという呼称ではなくIndex Participation Unitsの略称IPUと呼ばれていました。

TIPS 35は、2000年3月に、TSE 100 Index Participation Fundと共に、iUnits S&P/TSE 60 Index Participation Fundに合併されました。このiUnits S&P/TSE 60 Index Participation Fundは、トロント証券取引所に上場している時価総額と流動性が最も高い60銘柄で構成されるS&P/TSE 60インデックスへの連動を目指すETFです。現在では名称はiShares CDN S&P/TSX 60 Index Fund(ティッカー・コード:XIU)に変更されています。

iShares CDN S&P/TSX 60 Index Fund(XIU)の運用会社ブラックロックです。同社は2016年において、世界のETF市場において約39%のシェアを誇る世界最大のETFの運用会社です。

 

【世界のETF市場におけるプロバイダー別市場シェア】

ETFの市場シェア