楽天証券は、2017年8月3日(木)より、同社が公表した「お客様本位の業務運営宣言」の一環と して、ロボ・アドバイザー「楽ラップ」の運用実績に係る情報開示の取組みを開始する。
楽天証券では、2017年3月に金融庁が公表した「顧客本位の業務運営に関する原則」の採択にあわせ、2017年6月に「お客様本位の業務運営宣言」を定め、公表した。 これまでも「楽ラップ」の運用実績に係る情報開示は行っていたが、本宣言の取組みとして、全運用コースにおける、費用控除後のデイリーベースでの実際のパフォーマンスを一 覧で確認できるなど、顧客がよりサービスを理解できる内容に改善した。
また、現在日本では、ロボ・アドバイザーを提供している企業が 17 社あり、各社それぞ れ運用実績の開示方法が異なっており、顧客にとって単純比較が難しい状況にある。 楽天証券では、顧客がニーズに合わせて、最適なものをべるよう、ロボ・アドバイザーを提供する7社が共同で、以下の「最低限の開示基準」を定め、情報開示を行っていく。また、これら7社は「情報開示の更なる向上に関する共同宣言」を公表した。
*2017 年 8 月現在の最低限の開示基準
- 円建ての月次リターンを月末基準で開示。
- アドバイザリーフィー、信託報酬、取引コストなど、お客様が実質的に負担するコスをを控除した運用パフォーマンスを開示。
- 複数の資産運用プラン(ポートフォリオ)を提供している場合は、各社でのリスクレベル最低・中央・最大の 3 つを少なくとも開示。また推定リスクも合わせて明記。
情報開示の更なる向上に関する共同宣言
私たちロボ・アドバイザーを提供する各社は、ロボ・アドバイザーが個人の資産運用におけ る真のパートナーとなるために、お客様にとって重要な情報をわかりやすく届けてゆくこ とが大切だと考えます。情報開示の水準を向上させることは、金融事業者に求められる顧客 本位の業務運営を実現していくためにも欠かせないものと認識します。
ロボ・アドバイザーを提供する各社のサービスは、資産運用のコンセプトや具体的な手法、 お客様が実質的に負担するコスト、運用実績など、それぞれの特徴があり、多様性に富んで います。そのため、お客さまのニーズに応じて最適なものを選んでいただくことができるも のと考えます。一方で、各社の違いは単純比較が難しく、お客様がサービスを選択される際 に、どの会社のサービスを利用すべきか判断しづらい現状があります。この状態を改善し、 お客様に各社サービスについて理解を深めていただき、ご自身にあったサービスを選んで いただけるよう、情報開示について共同の取り組みを進めていくことになりました。
本取り組みへの参画を表明し、上記にかかる情報開示の対応が可能な企業は、2017 年 8 月 1 日現在で以下の通りです。ロボ・アドバイザーを提供する各社は、今後も継続的に意見交 換等を行い、お客様に対する情報開示の更なる向上に取り組んでまいります。
<参加企業(2017 年 8 月 1 日現在・50 音順)>
「楽ラップ」情報開示の詳細について
- 情報公開日:2017年8月3日(木)より毎月初旬に公開予定
- 掲載場所:https://wrap.rakuten-sec.co.jp/news/status.html
- 公表する情報の内容:全運用コースの「期待リスク(年率)」、「期待リターン(年率)」、「パフォーマンス」の実績を閲覧できるCSV ファイルをダウンロードできる。
楽ラップについて
ロボ・アドバイザーが、顧客の質問に対する回答から、お金や投資に対する考え方などを 診断し、一人一人に合ったコースを提案・運用する投資一任型のサービス。
楽天証券では、次のようにコメントしている。
今後も「お客様本位の業務運営宣言」に基づき、常にお客様の立場を発想 の原点とした質の高い仕事を心がけ、最良かつ革新的な投資サービスの提供に努めてまい ります。