ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表した月刊ETFレポート(2017年7月版)によると、2017年7月のETF市場の月間売買代金は2.2兆円(立会内のみ)、一日平均売買代金は前月比17.28%減少して約1,106億円(立会内のみ)となりました。7月末現在、東京証券取引所には210本のETFが上場しています。
売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2017年7月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの7月の月間売買代金は約1.4兆円で、ETF市場全体の約64%を占めました。
また、売買代金上位10位銘柄のうち、1日平均売買代金が前月比で増加したのは、「国際のETF VIX短期先物指数」(1552)のみでした。
上位10位ファンドのうち9本は日本の株式市場を対象とするETFでしたが、この内6本のETFがブルベア型のファンドで、引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2017年7月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】 |
||||||
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(千円) | 1日平均売買代金前月比 | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 1,406,784,884 | -27.0% | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 255,546,745 | -15.7% | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均 | 98,415,105 | -32.0% | 野村 |
4 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 81,465,467 | -0.4% | 野村 |
5 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 71,801,364 | -30.4% | シンプレクス |
6 | 1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ2倍)指数 | 44,815,052 | -9.5% | シンプレクス |
7 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 36,780,127 | -21.8% | シンプレクス |
8 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均 | 24,279,955 | -23.4% | 日興 |
9 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 18,544,652 | -12.1% | 楽天 |
10 | 1552 | 国際のETF VIX短期先物指数 | S&P500 VIX短期先物指数 | 16,545,277 | +13.5% | 三菱UFJ国際 |
(データ出所:東京証券取引所 月間ETFレポート2017年7月版、立会外売買代金は含まない。 前月比は1日平均売買代金の前月比。一日平均売買代金が100万円以下の銘柄は除外。)