運用会社別純資産総額（2017年10月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況によると、2017年10月は、運用会社全体（80社）の投資信託（契約型公募投資信託）の設定額が8兆5,005億円、解約額が8兆1,734億円、償還額が382億円で、差引き2,889億円の資金純増となりました

純資産総額は前月末に比べ2兆5,618億円増加（うち、運用等増2兆2,729億円）し、月末には107兆7,938億円となりました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額（A）から解約額（B）と償還額（C）を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約1,988億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社80社中39社でした。

資金増加額が最も大きかった5社
	設定額（A）	解約額（B）	償還額（C）	資金増加額（D）
野　村	2,422,052	2,215,390	7,841	198,820
大　和	1,305,686	1,165,908	167	139,610
ＡＭ－Ｏｎｅ	1,005,183	907,295	6,918	90,969
三菱UFJ国際	833,550	778,501	1,472	53,577
三井住友	148,852	114,294	1,657	32,901

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのは日興アセットマネジメントで、減少額は約約1,376億円でした。

資金減少額が最も大きかった5社
運用会社名	設定額（A）	解約額（B）	償還額（C）	資金減少額（D）
日　興	1,617,258	1,754,943	0	▲ 137,685
三井住友トラスト	112,852	176,941	0	▲ 64,090
フィデリティ	73,110	124,045	0	▲ 50,935
ＢＲＪ	61,531	89,196	0	▲ 27,665
レッグメイソン	7,731	35,009	0	▲ 27,278

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、10月の運用がプラス（運用益）となったのは、運用会社80社中66社でした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。大手運用会社が名を連ねました。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
野　村	896,843
日　興	417,777
大　和	384,939
三菱UFJ国際	165,834
三井住友	51,501

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りで、前月比での運用損失額が最も大きかったのはレッグ・メイソンで、損失額は約39億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
レッグ・メイソン	▲ 3,912
シンプレクス	▲ 2,534
ＵＢＳ	▲ 2,021
しんきんＡＭ	▲ 1,966
マニュライフ	▲ 531

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中56社でした。

最も増加率が大きかったのはトラノテック投信投資顧問で、増加率は約28.5％でした。また、増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
トラノテック	54	28.5%
ワイエムＡＭ	20,271	25.6%
ＪＰ投信	63,235	18.3%
お金のデザイン	71	14.5%
ポートフォリア	25,737	13.2%

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
ピムコ	3,474	－15.6%
リクソー投信	9,472	−11.4%
アストマックス	43,906	－6.7%
パインブリッジ	231,471	－6.1%
モルガン・スタンレー	6,471	－4.4%