フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドが1位をキープ
投資信託事情・投信まとなびによると、2018年7月の国内最大ファンド上位50位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。
フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」が前月に続き首位を維持しました。しかし、同ファンドの2018年7月末の純資産額は約7,487億円で、前月から約105億円減少しています。
レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は第4位を維持しました。ひふみプラスの7月末の純資産額は6,206億円で、6月末から約97億円増加しました。
分配頻度
純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型のファンドが29本と引き続き過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが17本、年2回分配ファンドが4本と、内訳は前月と同じでした。
投資対象
純資産額上位50位までのファンドの投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが15本と最も多く、次いで外国債券10本、外国のREIT(不動産投資信託)が8本、日本の株式が6本、アロケーション型が5本、国内の債券に投資するファンドが4本、国内のREITに投資するファンドが2本でした。引き続き外国資産に投資するファンドが過半数を占めています。
資金増減
投資信託の人気のバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位50位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、前月と同じくアセットマネジメントOneの「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(ヘッジ無)《未来の世界》」で、資金増加額は約227億円でした。グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(ヘッジ無)《未来の世界》は、投資アイデアの分析・評価や、個別企業の競争優位性、成長力の評価に基づき選定した質の高いと考えられる企業(このような企業を同ファンドでは「ハイクオリティ成長企業」と呼んでいます)の中から、市場価格が理論価格より割安と判断される銘柄を厳選して投資を行うファンドで、2016年9月30日に設定されました。
また、純資産額で4位のレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は約185億円の資金増加でした。
なお、月間の資金増加となったのは上位50位ファンドのうち24ファンドでした。
月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
月間資金増加額上位5位ファンド(2018年7月)
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,639.2 | 227.4 |
東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,203.3 | 209.9 |
レオス | ひふみプラス | 6,206.6 | 184.9 |
日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 2,639.6 | 124.2 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,956.0 | 95.6 |
一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、レッグ・メイソンの「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月)」で、減少額は約256億円でした。純資産額上位50位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りです。海外リートに投資するファンドの資金減少が引き続き目立っています。
また、「LM・オーストラリア高配当株F(毎月)」を除いた4本のファンドは、純資産額の規模では上位5位に入っているファンドです。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) | 純資産額順位 |
レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 3,606.5 | -256.1 | 18 |
フィデリティ | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 7,212.2 | -251.7 | 2 |
AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,883.7 | -209.3 | 3 |
日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,854.3 | -166.6 | 5 |
フィデリティ | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 7,487.6 | -159.7 | 1 |
騰落率
次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、運用期間が1年以上あるファンド48本のうち過去1年の騰落率がプラスだったのは35本でした。過去1年の騰落率が最も高かったのは前月と同じく日興アセットマネジメントの「グローバル・フィンテック株式ファンド」で、騰落率は+26.8%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年)% |
日興AM | グローバル・フィンテック株式F | 2,117.6 | 26.8 |
AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,639.2 | 22.5 |
三井住友AM | グローバルAIファンド | 3,005.0 | 21.5 |
レオス | ひふみプラス | 6,206.6 | 19.2 |
ゴールドマン | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 | 2,030.2 | 14.7 |
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位50位までのファンドで5年以上の運用期間があった38本のファンド全ての騰落率がプラスとなりました。過去5年の騰落率が最も高かったのは、6月もレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」で、騰落率は+160.1%でした。純資産上位50位ファンドの中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年) |
レオス | ひふみプラス | 6,206.6 | 160.1 |
野村AM | 野村インド株投資 | 5,035.6 | 122.9 |
日興AM | インデックスファンド225 | 2,117.4 | 73.7 |
さわかみ投信 | さわかみファンド | 3,199.3 | 73.4 |
大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,326.2 | 73.0 |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。
【国内最大ファンド・ランキング(2018年7月)】
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産 (億円) |
資金増減 (億円) |
騰落率 (1年) |
騰落率(5年) |
1 | フィデリティ | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 7,487.6 | -159.7 | 2.9 | 30.2 |
2 | フィデリティ | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 7,212.2 | -251.7 | 0.2 | 42.3 |
3 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,883.7 | -209.3 | 0.7 | 32.9 |
4 | レオス | ひふみプラス | 6,206.6 | 184.9 | 19.2 | 160.1 |
5 | 日興 | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,854.3 | -166.6 | 3.8 | 34.7 |
6 | 大和 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,827.9 | 56.7 | 0.2 | 41.1 |
7 | ピクテ | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 5,790.9 | 38.7 | -0.7 | 23.1 |
8 | 野村 | 野村インド株投資 | 5,035.6 | 21.4 | 5.8 | 122.9 |
9 | 日興 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 5,008.8 | -65.2 | 11.6 | – |
10 | 日興 | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,956.0 | 95.6 | 13.3 | – |
11 | 大和 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 4,944.6 | 35.5 | 0.5 | 7.7 |
12 | 三菱UFJ国際 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,823.6 | -60.0 | -1.1 | 13.0 |
13 | 東京海上 | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,203.3 | 209.9 | 2.2 | 19.2 |
14 | フィデリティ | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 4,048.4 | 3.2 | 11.1 | 71.9 |
15 | 大和 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,975.4 | -20.8 | 12.5 | – |
16 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,639.2 | 227.4 | 22.5 | – |
17 | 大和 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,613.1 | -33.0 | 0.2 | 40.4 |
18 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 3,606.5 | -256.1 | -1.7 | 26.2 |
19 | 日興 | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,600.8 | 51.0 | 4.4 | 30.1 |
20 | 岡三 | アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) | 3,506.7 | -26.5 | -0.4 | 25.0 |
21 | 野村 | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,417.0 | -26.9 | 0.0 | 17.8 |
22 | 野村 | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 3,377.3 | -35.1 | -1.5 | – |
23 | 三菱UFJ国際 | ワールド・リート・オープン(毎月) | 3,335.9 | -35.3 | 0.4 | 30.5 |
24 | 大和 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,326.2 | 39.2 | 11.7 | 73.0 |
25 | さわかみ | さわかみファンド | 3,199.3 | 1.8 | 10.5 | 73.4 |
26 | 野村 | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 3,113.8 | -14.5 | -0.1 | 19.9 |
27 | 野村 | 野村日本債券インデックス(野村一任口座) | 3,053.7 | -44.5 | 0.7 | 8.9 |
28 | 三井住友 | グローバルAIファンド | 3,005.0 | -31.9 | 21.5 | – |
29 | BNYメロン | モビリティ・イノベーションF | 2,939.3 | 19.6 | – | – |
30 | 大和 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 | 2,831.1 | -44.7 | -4.8 | 7.5 |
31 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,694.5 | -41.8 | 8.7 | 56.4 |
32 | 日興 | スマート・ファイブ(毎月) | 2,639.6 | 124.2 | 0.7 | 21.4 |
33 | AM-One | 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 | 2,628.1 | 36.2 | – | – |
34 | 大和 | ダイワ日本国債ファンド(毎月) | 2,572.5 | -45.2 | 0.2 | 6.1 |
35 | ピクテ | ピクテ新興国インカム株式F(毎月) | 2,545.8 | -36.5 | 3.5 | 10.5 |
36 | しんきん | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,450.5 | 44.8 | 5.8 | 47.0 |
37 | JPモルガン | JPMベスト・インカム(毎月) | 2,387.7 | 16.3 | 0.9 | – |
38 | 野村 | 野村 ファンドラップ日本株 | 2,346.4 | 47.9 | 12.5 | 68.7 |
39 | アムンディ | SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチF《あんしんスイッチ》 | 2,316.3 | -25.4 | -0.9 | – |
40 | 大和住銀 | 短期豪ドル債オープン (毎月) | 2,201.7 | -32.2 | -5.0 | 3.2 |
41 | 日興 | グローバル・フィンテック株式F | 2,117.6 | -18.8 | 26.8 | – |
42 | 日興 | インデックスファンド225 | 2,117.4 | 6.7 | 14.7 | 73.7 |
43 | 大和 | ダイワファンドラップ 外国株式セレクト | 2,067.2 | 5.2 | 10.9 | 65.9 |
44 | ゴールドマン | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 | 2,030.2 | 13.3 | 14.7 | – |
45 | 野村 | 野村インド債券ファンド(毎月) | 2,026.8 | -45.8 | -4.5 | 36.7 |
46 | 野村 | 野村 ファンドラップ外国債券A(ヘッジ有) | 2,021.3 | 7.4 | -1.1 | 8.8 |
47 | 三井住友 | アジア好利回りリートF | 1,976.2 | -27.8 | 4.6 | 34.5 |
48 | 大和住銀 | SMBCファンドラップ・日本債 | 1,969.5 | 16.3 | -0.2 | 8.3 |
49 | UBS | UBS世界公共インフラ債券投信 (通貨選択)円 (毎月) | 1,959.3 | -51.3 | -3.0 | 5.7 |
50 | AM-One | DIAM世界リートインデックスファンド(毎月) | 1,908.9 | 8.3 | 2.1 | 43.2 |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)