2018年8月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2018年8月版)によると、東証REIT指数は、前月比15.66ポイント(0.89%)下落し、1752.65ポイントで8月の取引を終了しました。
2018年8月末のREIT市場の時価総額合計は前月比0.30%減少し12.61兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.16%で7月の4.06%から上昇しました。また、1日平均売買代金(立会内)は、前月比14.88%減少し315億円でした。
売買代金上位5銘柄
2018年8月のREITの売買代金上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、8月末現在、東京証券取引所には60の不動産投資法人が上場しています。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8963 | インヴィンシフブル投資法人 | 59,030 | -15.8% |
2 | 3281 | GLP投資法人 | 44,189 | +94.9% |
3 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 40,619 | -19.6% |
4 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 33,426 | -15.0% |
5 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 30,314 | -7.8% |
(データ出所:東京証券取引所)
月間の売買代金が最も大きかったのは「インヴィンシブル投資法人」で売買代金は約590億円でした。インヴィンシブル投資法人のスポンサーは、Fortress CIM Holdings L.P.とソフトバンクグループ株式会社(2018年8月末現在)で、ホテルと住居用不動産を主な投資対象とする総合型の投資法人です。
2018年8月のREIT市場での出来事
日本銀行によるREITの買入れは2回(1日、14日)、合計24億円)実施されました。
また、次の10社の投資法人が8月に2018年6月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 日本ビルファンド投資法人(8951)
- 日本プライムリアルティ投資法人(8955)
- インヴィンシブル投資法人(8963)
- フロンティア不動産投資法人(8964)
- ジャパンエクセレント投資法人(8987)
- MCUBS MidCity投資法人(3227)
- 日本リート投資法人(3296)
- マリモ地方創生リート投資法人(3470)
- さくら総合リート投資法人(3473)
- CREロジスティクスファンド投資法人(3487)
なお、2018年9月7日に物流不動産を主な投資対象とする「伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人」(銘柄コード:3493)が東京証券取引所に上場しました。