投資信託の純資産総額ランキング (2018年8月)


投資信託の純資産総額ランキング

投資信託純資産総額ランキング

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドが1位をキープ

投資信託事情・投信まとなびによると、2018年8月の国内最大ファンド上位50位ランキング(追加型株式投資信託ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。

フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」が前月に続き首位を維持しました。しかし、同ファンドの2018年8月末の純資産額は約7,355億円で7月の7,487.6億円から約132億円減少しています。

レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は第4位を維持しました。ひふみプラスの8月末の純資産額は6,400.6億円で7月末の6,206.6億円から約194億円増加しました。

 

分配頻度

純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型のファンドが27本と引き続き過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが18本、年2回分配ファンドが5本でした。

投資対象

 純資産額上位50位までのファンドの投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが18本と最も多く、次いで外国債8本、外国のREIT不動産投資信託)が7本、日本の株式が6本、アロケーション型が5本、国内の債券に投資するファンドが4本、国内のREITに投資するファンドが2本でした。引き続き外国資産に投資するファンドが過半数を占めています。

 

資金増減

投資信託の人気のバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位50位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、アライアンス・バーンスタインの「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示型」で、資金増加額は約302億円でした。

アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示型は、主として成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資するファンドで、毎月決算を行い、毎計算期末の前営業日の基準価額に応じた分配を目指します。例えば、毎計算期末の前営業日の基準価額が11,000円以上12,000円未満であれば、1万口あたり税引前で200円、12,000円以上13,000円未満であれば1万口あたり300円支払うことを目指します。これが予想分配金提示型という名称がつけられている理由です。一般の毎月分配型の投資信託では、このような明確な分配のルールを提示しているファンドはありません。

なお、月間の資金が増加となったのは上位50位ファンドのうち22ファンドでした。

月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。

 

月間資金増加額上位5位ファンド(2018年8月)

運用会社 ファンド名 月末純資産額(億円) 月間資金増加額(億円)
アライアンス・B AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 2,217.1 302.4
ゴールドマン・S netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) 2,020.9 253.6
三井住友トラスト 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 2,046.7 223.1
レオス ひふみプラス 6,400.6 194.6
AM-One グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 3,879.6 180.7

 

一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、アセットマネジメントOneの「新光US-REITオープン《ゼウス》」で、減少額は約157億円でした。純資産額上位50位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りです。海外リートに投資するファンドの資金減少が引き続き目立っています。

 

運用会社 ファンド名 月末純資産額(億円) 月間資金減少額(億円)
AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 6,918.0 -157.4
フィデリティ投信 フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) 7,269.6 -148.8
日興AM ラサール・グローバルREITファンド(毎月) 5,837.9 -130.5
フィデリティ投信 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 7,355.0 -126.1
レッグ・メイソン LM・オーストラリア高配当株F(毎月) 3,474.1 -106.2

 

 

騰落率

次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、運用期間が1年以上あるファンド47本のうち過去1年の騰落率がプラスだったのは30本でした。

過去1年の騰落率が最も高かったのは日興アセットマネジメントの「グローバル・フィンテック株式ファンド」で、騰落率は+32.9%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。

運用会社 ファンド名 純資産額(億円) 騰落率(1年)%
日興AM グローバル・フィンテック株式ファンド 2,256.5 32.9
ゴールドマン・S netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) 2,020.9 29.7
三井住友AM グローバルAIファンド 3,124.7 24.0
AM-One グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 3,879.6 23.2
アライアンス・B AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 2,217.1 22.8

 

また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位50位までのファンドで5年以上の運用期間があった36本のファンド全ての騰落率がプラスとなりました。過去5年の騰落率が最も高かったのは、8月もレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」で、騰落率は+162.8%でした。純資産上位50位ファンドの中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。

運用会社 ファンド名 純資産額(億円) 騰落率(5年)%
レオス ひふみプラス 6,400.6 162.8
野村AM 野村インド株投資 4,888.9 156.2
ゴールドマン・S netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) 2,020.9 140.4
日興AM インデックスファンド225 2,150.8 79.7
フィデリティ投信 フィデリティ・日本成長株・ファンド 4,024.3 76.0

 

騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。

【国内最大ファンド・ランキング(2018年8月)】

順位 運用会社 ファンド名 純資産(億円) 資金増減(億円) 騰落率(1年)% 騰落率(5年)%
1 フィデリティ投信 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 7,355.0 -126.1 3.9 32.6
2 フィデリティ投信 フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) 7,269.6 -148.8 3.9 57.5
3 AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 6,918.0 -157.4 4.2 46.8
4 レオス ひふみプラス 6,400.6 194.6 16.4 162.8
5 大和投信 ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) 5,910.1 -69.4 3.8 55.6
6 日興AM ラサール・グローバルREITファンド(毎月) 5,837.9 -130.5 7.7 45.8
7 ピクテ投信 ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) 5,801.0 84.5 -2.4 28.5
8 日興AM グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) 5,076.3 -14.1 15.5
9 日興AM グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) 5,055.1 -88.4 14.4
10 大和投信 ダイワファンドラップ 日本債券セレクト 4,986.1 45.3 -0.1 7.2
11 野村AM 野村インド株投資 4,888.9 -50.5 3.6 156.2
12 三菱UFJ国際投信 グローバル・ソブリン・オープン (毎月) 4,751.5 -54.7 -2.6 15.0
13 東京海上AM 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 4,328.3 174.7 0.8 17.9
14 大和投信 ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- 4,077.2 -61.2 15.1
15 フィデリティ投信 フィデリティ・日本成長株・ファンド 4,024.3 9.8 9.0 76.0
16 AM-One グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 3,879.6 180.7 23.2
17 大和投信 ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 3,624.3 -75.4 3.9 54.8
18 日興AM 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 3,592.9 53.4 4.3 32.1
19 レッグ・メイソン LM・オーストラリア高配当株F(毎月) 3,474.1 -106.2 -0.9 27.3
20 岡三AM アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) 3,429.3 -26.7 -1.4 27.9
21 野村AM 野村外国債券インデックス(野村一任口座) 3,405.4 -0.6 -1.5 18.2
22 三菱UFJ国際投信 ワールド・リート・オープン(毎月) 3,341.2 -40.0 4.2 41.1
23 大和投信 ダイワファンドラップ 日本株式セレクト 3,319.3 34.5 10.3 75.3
24 野村AM 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) 3,311.0 -41.4 -2.7
25 さわかみ投信 さわかみファンド 3,175.3 1.9 9.8 73.4
26 三井住友AM グローバルAIファンド 3,124.7 -5.4 24.0
27 野村AM 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) 3,116.5 -2.2 -0.0 21.3
28 野村AM 野村日本債券インデックス(野村一任口座) 2,970.5 -63.4 -0.4 7.9
29 BNYメロン モビリティ・イノベーションF 2,893.7 -9.7
30 大和投信 ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 2,729.7 -45.2 -5.6 8.1
31 日興AM スマート・ファイブ(毎月) 2,720.6 117.6 -0.7 20.3
32 三井住友トラスト J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) 2,641.7 -22.4 9.0 58.0
33 AM-One 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 2,523.7 18.8
34 大和投信 ダイワ日本国債ファンド(毎月) 2,513.1 -45.4 -0.6 5.3
35 しんきんAM しんきんJリートオープン(毎月) 2,447.5 42.1 6.8 47.6
36 ピクテ投信 ピクテ新興国インカム株式F(毎月) 2,402.5 -22.7 -0.8 12.5
37 JPモルガン JPMベスト・インカム(毎月) 2,390.9 12.0 1.5
38 野村AM 野村 ファンドラップ日本株 2,360.9 43.6 11.7 71.6
39 アムンディ SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチF《あんしんスイッチ》 2,267.6 -45.9 -0.9
40 日興AM グローバル・フィンテック株式F 2,256.5 -3.6 32.9
41 アライアンス・B AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 2,217.1 302.4 22.8
42 ゴールドマン・S GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 2,156.9 82.8 17.0
43 日興AM インデックスファンド225 2,150.8 3.4 17.9 79.7
44 大和住銀投信 短期豪ドル債オープン (毎月) 2,121.3 -30.3 -6.2 2.9
45 大和投信 ダイワファンドラップ 外国株式セレクト 2,120.2 0.2 16.4 73.3
46 三井住友トラスト 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 2,046.7 223.1
47 ゴールドマン・S netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) 2,020.9 253.6 29.7 140.4
48 野村AM 野村 ファンドラップ外国債券A(ヘッジ有) 2,020.1 5.7 -2.0 9.4
49 大和住銀投信 SMBCファンドラップ・日本債 1,993.7 25.6 -0.7 7.7
50 三井住友AM アジア好利回りリートF 1,961.6 -7.7 6.9 43.9

(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)