フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドが1位をキープ
投資信託事情・投信まとなびによると、2018年9月の国内最大ファンド上位50位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。
フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」が首位を維持しました。同ファンドの2018年9月末の純資産額は約7,349.5億円で8月の7,355億円からほぼ横ばいでした。
レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は第3位に順位を上げました。ひふみプラスの9月末の純資産額は6,626.1億円で、8月末の6,400.6億円から約225.5億円増加しました。
分配頻度
純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型のファンドが26本と引き続き過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが19本、年2回分配ファンドが5本でした。
投資対象
純資産額上位50位までのファンドの投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが18本と最も多く、次いで外国債券8本、外国のREIT(不動産投資信託)がと日本の株式が各々6本、アロケーション型と国内の債券に投資するファンドが各々5本、国内のREITに投資するファンドが2本でした。引き続き外国資産に投資するファンドが過半数を占めています。
資金増減
投資信託の人気を測るのバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位50位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、三井住友AMの「日興FW・日本債券ファンド」で、資金増加額は約832億円でした。「日興FW・日本債券ファンド」は、日本の公社債を主な投資対象とするファンドで、日興ファンドラップ一任型専用ファンドです。
なお、月間の資金増加となったのは上位50位ファンドのうち18ファンドでした。月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
三井住友AM | 日興FW・日本債券ファンド | 2,231.5 | 832.3 |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,375.5 | 312.4 |
アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,502.5 | 259.4 |
三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,175.8 | 133.6 |
東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,475.3 | 124.4 |
一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、アセットマネジメントOneの「新光US-REITオープン《ゼウス》」で、減少額は約152億円でした。純資産額上位50位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) |
AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,603.7 | -152.1 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 7,349.5 | -139.6 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,972.9 | -132.0 |
大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,987.5 | -130.3 |
ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式F(毎月) | 2,302.3 | -124.7 |
騰落率
次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、運用期間が1年以上あったファンド46本のうち過去1年の騰落率がプラスだったのは31本でした。
過去1年の騰落率が最も高かったのは日興アセットマネジメントの「グローバル・フィンテック株式ファンド」で、騰落率は+29.8%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年)% |
日興AM | グローバル・フィンテック株式F | 2,274.4 | +29.8 |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,375.5 | +29.1 |
アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,502.5 | +22.0 |
日興AM | インデックスファンド225 | 2,195.0 | +20.0 |
AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,971.5 | +19.3 |
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位50位までのファンドで5年以上の運用期間があった35本のファンド全ての騰落率がプラスとなりました。過去5年の騰落率が最も高かったのは、9月もレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」で、騰落率は+149.0%でした。純資産上位50位ファンドの中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年) % |
レオス | ひふみプラス | 6,626.1 | +149.0 |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,375.5 | +131.6 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,433.8 | +109.3 |
日興AM | インデックスファンド225 | 2,195.0 | +75.3 |
さわかみ投信 | さわかみファンド | 3,329.0 | +67.5 |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/でご確認下さい。
【国内最大ファンド・ランキング(2018年9月)】
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産(億円) | 資金増減(億円) | 騰落率(1年) % |
騰落率(5年) % |
1 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 7,349.5 | -139.6 | 3.2 | 34.3 |
2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,972.9 | -132.0 | 0.9 | 53.1 |
3 | レオス | ひふみプラス | 6,626.1 | 33.3 | 15.8 | 149.0 |
4 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,603.7 | -152.1 | 1.2 | 42.9 |
5 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 5,772.0 | 77.3 | -2.5 | 22.6 |
6 | 大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,679.1 | -85.5 | 1.8 | 51.4 |
7 | 日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,592.4 | -102.5 | 4.2 | 38.9 |
8 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 5,139.5 | -37.6 | 9.9 | – |
9 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 5,035.2 | -118.0 | 9.2 | – |
10 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,017.1 | 34.7 | 0.3 | 6.7 |
11 | 三菱UFJ国際 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,753.1 | -49.3 | -2.2 | 14.1 |
12 | 東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,475.3 | 124.4 | 1.8 | 17.2 |
13 | 野村AM | 野村インド株投資 | 4,433.8 | -28.0 | -4.1 | 109.3 |
14 | フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 4,161.7 | -28.2 | 8.8 | 66.9 |
15 | 大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,987.5 | -130.3 | 11.5 | – |
16 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,971.5 | 69.0 | 19.3 | – |
17 | 日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,700.8 | 43.6 | 5.6 | 24.8 |
18 | 大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,485.1 | -39.0 | 1.8 | 50.7 |
19 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,474.3 | 33.8 | 8.8 | 63.0 |
20 | 野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,444.5 | -9.9 | -1.0 | 18.3 |
21 | 岡三AM | アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) | 3,411.1 | -23.9 | 0.3 | 20.6 |
22 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 3,345.2 | -51.7 | -2.5 | 17.4 |
23 | さわかみ投信 | さわかみファンド | 3,329.0 | -7.8 | 10.0 | 67.5 |
24 | 野村AM | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 3,262.4 | -55.4 | -2.5 | – |
25 | 三菱UFJ国際 | ワールド・リート・オープン(毎月) | 3,205.7 | -34.7 | 0.2 | 35.8 |
26 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 3,130.6 | -8.3 | -0.9 | 19.0 |
27 | 三井住友AM | グローバルAIファンド | 3,079.4 | 7.9 | 18.2 | – |
28 | 野村AM | 野村日本債券インデックス(野村一任口座) | 2,927.4 | -33.0 | -0.3 | 7.1 |
29 | BNYメロン | モビリティ・イノベーションF | 2,841.6 | -18.6 | – | – |
30 | 日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 2,789.2 | 70.9 | -1.4 | 18.8 |
31 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 | 2,708.3 | -44.5 | -5.4 | 4.9 |
32 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,639.0 | -23.8 | 12.1 | 36.6 |
33 | アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,502.5 | 259.4 | 22.0 | – |
34 | しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,495.3 | 46.9 | 10.0 | 28.3 |
35 | AM-One | 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 | 2,481.1 | -3.5 | – | – |
36 | 野村AM | 野村 ファンドラップ日本株 | 2,470.4 | 14.2 | 10.2 | 62.2 |
37 | 大和投信 | ダイワ日本国債ファンド(毎月) | 2,452.7 | -51.3 | -0.4 | 4.7 |
38 | JPモルガン | JPMベスト・インカム(毎月) | 2,384.8 | 7.8 | 0.4 | – |
39 | ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,375.5 | 312.4 | 29.1 | 131.6 |
40 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式F(毎月) | 2,302.3 | -124.7 | 0.4 | 4.4 |
41 | 日興AM | グローバル・フィンテック株式F | 2,274.4 | -9.2 | 29.8 | – |
42 | ゴールドマン・S | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 | 2,259.9 | 60.1 | 13.2 | – |
43 | 三井住友AM | 日興FW・日本債券ファンド | 2,231.5 | 832.3 | – | – |
44 | アムンディ | SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチF《あんしんスイッチ》 | 2,220.5 | -43.6 | -1.3 | – |
45 | 日興AM | インデックスファンド225 | 2,195.0 | -86.2 | 20.0 | 75.3 |
46 | 三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,175.8 | 133.6 | – | – |
47 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン (毎月) | 2,116.2 | -27.0 | -6.0 | 0.1 |
48 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 外国株式セレクト | 2,114.7 | -4.4 | 11.2 | 64.3 |
49 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券A(ヘッジ有) | 2,006.7 | -3.2 | -1.8 | 7.9 |
50 | 大和住銀投信 | SMBCファンドラップ・日本債 | 2,002.8 | 11.9 | -0.4 | 7.1 |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)