フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドが1位をキープ
投資信託事情・投信まとなびによると、2018年10月の国内最大ファンド上位50位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。
フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」が首位を維持しました。同ファンドの2018年10月末の純資産額は6,924.8億円で、9月の約7,349.5億円から約13%減少しました。
レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は9月の第3位から第4位に順位を下げました。「ひふみプラス」の10月末の純資産額は5,890.65億円で、9月の6,626.1億円から約11%減少しました。
分配頻度
純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型のファンドが26本と引き続き過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが19本、年2回分配ファンドが5本でした。
投資対象
純資産額上位50位までのファンドの投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが17本と最も多く、次いで外国債券8本、日本の株式が7本、外国のREITが6本、アロケーション型と国内の債券に投資するファンドが各々5本、国内のREITに投資するファンドが2本でした。引き続き外国資産に投資するファンドが過半数を占めています。
資金増減
投資信託の人気を測るのバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位50位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、アセットマネジメントOneの「日経225ノーロードオープン」で、資金増加額は約540億円でした。「日経225ノーロードオープン」は、日経平均株価を構成する株式に投資を行い、日経平均株価に連動する投資成果を目指す投資信託です。
なお、月間の資金増加となったのは上位50位ファンドのうち23ファンドでした。
月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
【月間資金増加額上位5位ファンド(2018年10月)】
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
AM-One | 日経225ノーロードオープン | 1,930.4 | 540.6 |
ゴールドマン | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,393.2 | 327.8 |
アライアンス | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,483.7 | 230.4 |
日興AM | インデックスファンド225 | 2,132.8 | 134.4 |
東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,543.4 | 121.8 |
一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、フィデリティ投信の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」で、減少額は約161億円でした。純資産額上位50位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。
【資金減少額が最も大きかったファンド5本(2018年10月)】
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 6,924.8 | -161.0 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 4,323.6 | -100.1 |
AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,378.4 | -97.0 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,780.6 | -87.9 |
大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,386.6 | -71.1 |
騰落率 − 5年騰落率トップは10月も「ひふみプラス」
次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、運用期間が1年以上あったファンド47本のうち過去1年の騰落率がプラスだったのは14本でした。
過去1年の騰落率が最も高かったのは日興アセットマネジメントの「グローバル・フィンテック株式ファンド」で、騰落率は+29.8%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
【過去1年の騰落率上位5ファンド(2018年10月)】
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年)% |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,568.4 | 12.3 |
しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,445.8 | 10.1 |
アライアンス | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,483.7 | 9.1 |
ゴールドマン | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,393.2 | 6.9 |
日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,398.2 | 4.0 |
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位50位までのファンドで5年以上の運用期間があった35本のファンドのうち騰落率がプラスとなったのは33本でした。過去5年の騰落率が最も高かったのは、10月もレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」で、騰落率は+111.1%でした。純資産上位50位ファンドの中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
【過去5年の騰落率上位5ファンド(2018年10月)】
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年)% |
レオス | ひふみプラス | 5,890.7 | 111.1 |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,393.2 | 102.5 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,029.2 | 76.8 |
日興AM | インデックスファンド225 | 2,132.8 | 61.5 |
AM-One | 日経225ノーロードオープン | 1,930.4 | 60.0 |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。
【国内最大ファンド・ランキング(2018年10月)】
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産(億円) | 資金増減(億円) | 騰落率(1年)% | 騰落率(5年)% |
1 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 6,924.8 | -161.0 | -0.1 | 28.8 |
2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,780.6 | -87.9 | 0.7 | 47.1 |
3 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,378.4 | -97.0 | 0.0 | 38.0 |
4 | レオス | ひふみプラス | 5,890.7 | 61.5 | -3.0 | 111.1 |
5 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 5,710.3 | 52.0 | -5.8 | 18.5 |
6 | 大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,553.2 | -16.3 | 1.1 | 45.3 |
7 | 日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,398.2 | -54.2 | 4.0 | 33.6 |
8 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,063.2 | 39.6 | 0.3 | 6.2 |
9 | 三菱UFJ国際投信 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,617.0 | -56.2 | -3.3 | 10.4 |
10 | 東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,543.4 | 121.8 | 0.7 | 15.8 |
11 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,487.3 | -22.8 | -6.5 | – |
12 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 4,323.6 | -100.1 | -9.3 | – |
13 | 野村AM | 野村インド株投資 | 4,029.2 | -59.9 | -15.6 | 76.8 |
14 | フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,612.3 | 26.9 | -11.3 | 44.7 |
15 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,557.6 | 118.0 | -0.0 | – |
16 | 日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,553.2 | 36.4 | 0.4 | 21.5 |
17 | 大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,386.6 | -71.1 | -9.1 | – |
18 | 大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,377.6 | -32.9 | 1.1 | 44.7 |
19 | 野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,358.6 | -14.7 | -2.8 | 13.6 |
20 | 野村AM | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 3,176.3 | -68.1 | -3.1 | – |
21 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,113.9 | 38.3 | -8.6 | 44.2 |
22 | 三菱UFJ国際投信 | ワールド・リート・オープン(毎月) | 3,085.1 | -10.3 | -0.4 | 29.8 |
23 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 3,052.7 | -15.7 | -2.9 | 15.8 |
24 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 3,004.7 | -59.3 | -10.1 | 8.1 |
25 | さわかみ投信 | さわかみファンド | 2,988.4 | -8.8 | -6.7 | 50.2 |
26 | 岡三AM | アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) | 2,986.6 | -20.3 | -12.3 | 10.3 |
27 | 野村AM | 野村日本債券インデックス(野村一任口座) | 2,881.5 | -47.8 | -0.1 | 6.7 |
28 | 日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 2,812.3 | 61.5 | -2.1 | 15.5 |
29 | 三井住友AM | グローバルAIファンド | 2,694.4 | 16.7 | -2.8 | – |
30 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 | 2,619.7 | -40.2 | -5.5 | 0.9 |
31 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,568.4 | -5.6 | 12.3 | 38.6 |
32 | アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,483.7 | 230.4 | 9.1 | – |
33 | しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,445.8 | 26.1 | 10.1 | 30.3 |
34 | BNYメロン | モビリティ・イノベーションF | 2,399.4 | -45.2 | – | – |
35 | ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,393.2 | 327.8 | 6.9 | 102.5 |
36 | 大和投信 | ダイワ日本国債ファンド(毎月) | 2,391.4 | -59.5 | -0.3 | 4.3 |
37 | JPモルガン | JPMベスト・インカム(毎月) | 2,306.3 | 0.6 | -3.8 | – |
38 | 三井住友AM | 日興FW・日本債券ファンド | 2,265.5 | 31.7 | -0.3 | – |
39 | 野村AM | 野村 ファンドラップ日本株 | 2,217.9 | 17.4 | -6.3 | 46.7 |
40 | AM-One | 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 | 2,140.1 | 1.7 | – | – |
41 | 日興AM | インデックスファンド225 | 2,132.8 | 134.4 | 1.0 | 61.5 |
42 | アムンディ | SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチF《あんしんスイッチ》 | 2,114.6 | -57.6 | -4.1 | – |
43 | ゴールドマン・S | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 | 2,083.6 | 76.3 | -1.9 | – |
44 | 三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,071.0 | 117.9 | – | – |
45 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン (毎月) | 2,043.1 | -25.3 | -6.2 | -4.1 |
46 | 大和住銀投信 | SMBCファンドラップ・日本債 | 2,041.7 | 36.0 | -0.3 | 6.6 |
47 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式F(毎月) | 2,035.2 | -67.4 | -10.0 | -2.0 |
48 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券A(ヘッジ有) | 1,989.7 | -7.8 | -2.3 | 6.3 |
49 | 日興AM | グローバル・フィンテック株式F | 1,939.0 | 29.0 | 3.7 | – |
50 | AM-One | 日経225ノーロードオープン | 1,930.4 | 540.6 | 0.8 | 60.0 |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)