ETF売買代金ランキング(2018年11月)


ETF(上場投資信託)市場の概況

東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2018年11月版)によると、2018年11月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約35%減少し、約4.61兆円となりました。東京証券取引所には、11月末現在、223本のETFが上場しています。(上場インデックスファンドNifty50先物(インド株式)(1549)は11月12日に上場廃止となりました。)

 

ETFの売買代金ランキング

月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2018年11月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの11月の月間売買代金は約3兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約65%を占めました。

 

売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。11月も売買代金上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFで、この内6本のETFがブルベア型のファンドでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心です。

 

【2018年11月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

順位 銘柄コード ファンド名 対象指数 売買代金(百万円) 運用会社
1 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 日経平均レバレッジ・インデックス 3,009,607 野村
2 1357 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 日経平均ダブルインバース・インデックス 600,381 野村
3 1321 日経225連動型上場投資信託 日経平均株価 183,343 野村
4 1579 日経平均ブル2倍上場投信 日経平均レバレッジ・インデックス 176,130 シンプレクス
5 1306 TOPIX連動型上場投資信託 TOPIX 99,789 野村
6 1360 日経平均ベア2倍上場投信 日経平均ダブルインバース・インデックス 98,346 シンプレクス
7 1458 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 日経平均レバレッジ・インデックス 71,412 楽天
8 1459 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 日経平均ダブルインバース・インデックス 34,239 楽天
9 1330 上場インデックスファンド225 日経平均株価 33,929 日興
10 1320 ダイワ上場投信-日経225 日経平均株価 32,101 大和

(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2018年11月版)

 

マーケットメイク制度

東京証券取引所では、ETF市場の流動性の改善等を目的として、2018年7月2日から、ETF市場におけるマーケットメイク制度を導入しました。2018年12月10日現在、次の5社がマーケットメイカーとして指定されています。また、マーケットメイカーが付いている銘柄は107銘柄です。

なお、売買代金上位10位銘柄については、ブルベア型を除く4本のファンドにはマーケットメイカーが付いています。