2018年12月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2018年12月版)によると、東証REIT指数は、前月比42.90ポイント下落して、1,774.06ポイントで12月の取引を終了しました。
2018年12月末のREIT市場の時価総額合計は前月比2.05%減少し12.97兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.17%で11月の4.07%からやや上昇しました。また、1日平均売買代金(立会内)は、前月比12.98%増加し440億円でした。
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2018年12月のREITの売買代金ランキング上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、12月末現在、東京証券取引所には61の不動産投資法人が上場しています。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 72,312 | +9.5% |
2 | 3279 | アクティビア・プロパティーズ投資法人 | 48,848 | +191.5% |
3 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 48,418 | -13.5% |
4 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 41,963 | -2.0% |
5 | 8963 | インヴィンシブル投資法人 | 40,951 | +84.0% |
(データ出所:東京証券取引所)
月間の売買代金が最も大きかったのは「日本ビルファンド投資法人」で売買代金は約723億円でした。日本ビルファンド投資法人は、三井不動産をメインスポンサーとする国内最大のオフィス特化型の不動産投資法人です。
2018年12月のREIT市場での出来事
日本銀行によるREITの買入れは6回(72億円)実施されました。
12月25日にエスコンジャパンリート投資法人(2971)の上場が承認されました。同投資法人は2019年2月13日に東京証券取引所に上場予定です。
エスコンジャパンリート投資法人は、商業施設の底地(第三者が賃借してその上に建物を所有している土地)を主な投資対象とし、地域社会の生活を豊かにする暮らし密着型商業施設への投資を中心に行う方針。その他に、ホテル、住居、物流施設等を取得することで、柔軟な総合型ポートフォリオを構築し、収益の長期安定性と成長性の双方を実現することを目指す。資産運用会社は、株式会社日本エスコンの100%子会社である株式会社エスコンアセットマネジメント。
また、次の10投資法人が12月に2018年10月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- プレミア投資法人(8956)
- ケネディクス・オフィス投資法人(8972)
- いちごオフィスリート投資法人(8975)
- スターツプロシード投資法人(8979)
- 星野リゾート・リート投資法人(3287)
- インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)
- 日本ヘルスケア投資法人(3308)
- トーセイ・リート投資法人(3451)
- 積水ハウス・リート投資法人(3309)
- 投資法人みらい(3476)