2019年3月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2019年3月版)によると、東証REIT指数は、前月終値から57.33ポイント上昇して1,907.36ポイントで2019年3月の取引を終了しました。
2019年3月末のREIT市場の時価総額合計は前月比3.85%増加し14.17兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.91%で、2月の4.02%から低下しました。また、1日平均売買代金(立会内)は、前月比4.0%減少し425億円でした。
リート売買代金上位5銘柄
2019年3月のREITの売買代金上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、3月末現在、東京証券取引所には63の不動産投資法人が上場しています。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 71,571 | +5.9% |
2 | 8984 | 大和ハウスリート投資法人 | 63.286 | +32.7% |
3 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 60,696 | +17.1% |
4 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 54.504 | +19.9% |
5 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 33,926 | -4.7% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比
月間の売買代金が最も大きかったのは「日本ビルファンド投資法人」で売買代金は約715億円でした。日本ビルファンド投資法人は、三井不動産をメインスポンサーとする国内最大のオフィス特化型の不動産投資法人です。
2019年3月のREIT市場での出来事
日本銀行によるREITの買入れは3回(合計26億円)実施されました。
また、2019年3月12日にサンケイリアルエステート投資法人(2972)が上場しました。同投資法人は、大都市圏(東京、大阪、名古屋)のオフィスビルを主な投資対象とする投資法人で、資産運用会社はサンケイビル・アセットマネジメント株式会社、スポンサーは株式会社サンケイビルです。
また、次の15投資法人が3月に2019年1月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- いちごホテルリート投資法人(3463)
- スターアジア不動産投資法人(3468)
- 東急リアル・エステート投資法人(8957)
- 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)
- 森ヒルズリート投資法人(3234)
- 産業ファンド投資法人(3249)
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
- ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)
- コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
- イオンリート投資法人(3292)
- ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
- サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)
- 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471)
- 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493)
- エンコンジャパンリート投資法人(2971)