ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月)が1位を維持
投資信託事情・投信まとなびのデータによると、2019年6月現在の国内最大ファンド上位30位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。
ピクテ投信投資顧問が運用する「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月)」が1位を維持しました。同ファンドの6月末の純資産額は前月比約4.7%増加し、約6,972.7億円になりました。同ファンドは、主に世界の高配当利回りの公益株(電力、ガス、通信関連企業)に投資に投資するファンドで、2005年2月28日に運用が開始されました。信託期間は無期限です。
また、注目されているレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は一つ順位を下げ第5位となりました。「ひふみプラス」の6月末の純資産額は約5,759.7億円で、5月末から約2%増加しました。なお、資産形成型ファンドと呼ばれる決算回数が年1回および2回のファンドの中では、引き続き「ひふみプラス」が国内最大の投資信託です。
分配頻度
純資産額上位30位までの投資信託の分配頻度を見ると、毎月分配型(年12回)のファンドが17本と過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが9本、年2回分配ファンドが4本でした。
投資対象
純資産額上位30位までの投資信託の投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが10本と最も多く、次いで外国のREIT(不動産投資信託)と外国の債券に投資するファンドが各々5本、日本の株式に投資するファンドが4本、アロケーション型が3本、国内のREITに投資するファンドが2本、国内の債券に投資するファンドが1本でした。上位30位までのファンドの投資対象の内訳では、引き続き海外の資産に投資するファンドが過半数を占めています。
資金増減
投資信託の人気を測るバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額(販売額)から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位30位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、ピクテ投信投資顧問の運用する「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月)」で、資金増加額は348.1億円でした。
なお、2019年6月に資金増加となったのは上位30位ファンドのうち15ファンドでした。月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
<月間資金増加額上位5位ファンド(2019年6月)>
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 6,972.7 | 348.1 |
三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 3,358.6 | 315.5 |
東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,963.7 | 220.0 |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,409.2 | 95.0 |
アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,891.1 | 75.6 |
一方、純資産総額上位30位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、大和証券投資信託委託の「ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無」で、減少額は約137億円でした。純資産額上位30位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) |
大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 2,924.7 | -137.2 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 3,755.2 | -74.3 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,125.8 | -68.6 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,325.6 | -66.4 |
野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 2,770.3 | -52.5 |
騰落率(過去1年)− 騰落率トップは「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月)」
次に、純資産総額30位までの投資信託の騰落率を見ると、過去1年の騰落率がプラスだったのは30本中25本でした。過去1年の騰落率が最も高かったのは「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月)」で、騰落率は13.5%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年) |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,409.2 | +13.5 |
しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,809.5 | +11.5 |
ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 6,972.7 | +9.8 |
大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,254.7 | +9.3 |
大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 2,924.7 | +9.2 |
騰落率(過去5年)− 騰落率トップは「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位30位までの投資信託で5年以上の運用期間があった23本については、全てのファンドの騰落率がプラスでした。
過去5年の騰落率が最も高かったのは、ゴールドマン・サックスの「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」で、騰落率は96.4%でした。なお、レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」の騰落率は80.3%でした。純資産上位30位の投資信託の中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年) |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 3,024.8 | 96.4 |
レオス | ひふみプラス | 5,870.2 | 80.3 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,325.6 | 60.2 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,138.4 | 38.1 |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,409.2 | 37.3 |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。
【投資信託の純資産総額ランキング(2019年6月)】
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産(億円) | 資金増減(億円) | 騰落率(1年)% | 騰落率(5年)% |
1 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 6,972.7 | 348.1 | 9.8 | 9.9 |
2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 6,196.9 | 18.6 | 2.9 | 21.4 |
3 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,138.4 | 4.9 | 7.0 | 38.1 |
4 | 東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,963.7 | 220.0 | 1.3 | 14.0 |
5 | レオス | ひふみプラス | 5,870.2 | -10.1 | -12.9 | 80.3 |
6 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 5,611.2 | -37.3 | 6.9 | 31.5 |
7 | 大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,254.7 | 59.5 | 9.3 | 36.0 |
8 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,139.1 | -7.8 | 2.3 | 8.4 |
9 | 日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 4,734.2 | 0.2 | 4.0 | 22.5 |
10 | 野村AM | 野村インド株投資 | 4,325.6 | -66.4 | 0.3 | 60.2 |
11 | 三菱UFJ国際投信 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,312.5 | -30.8 | 2.9 | 7.5 |
12 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,125.8 | -68.6 | 2.0 | – |
13 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 4,047.0 | -6.1 | 3.4 | – |
14 | 日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,782.5 | 26.1 | 3.9 | 17.8 |
15 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 3,755.2 | -74.3 | 1.9 | – |
16 | フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,549.8 | -3.9 | -11.4 | 37.0 |
17 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,409.2 | 95.0 | 13.5 | 37.3 |
18 | 三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 3,358.6 | 315.5 | 6.7 | – |
19 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,269.1 | 37.1 | -9.8 | 34.0 |
20 | 日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 3,246.1 | 66.4 | 5.0 | 16.3 |
21 | 野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,104.0 | -34.9 | 2.8 | 8.7 |
22 | ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 3,024.8 | 38.8 | 9.1 | 96.4 |
23 | 大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,001.4 | -30.7 | 2.3 | – |
24 | 野村AM | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 2,997.4 | -13.7 | 3.4 | – |
25 | 大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 2,924.7 | -137.2 | 9.2 | 35.4 |
26 | さわかみ投信 | さわかみファンド | 2,902.5 | 2.2 | -7.7 | 33.2 |
27 | アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,891.1 | 75.6 | 8.8 | – |
28 | しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,809.5 | 74.9 | 11.5 | 27.4 |
29 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 2,770.3 | -52.5 | 3.2 | 9.9 |
30 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 2,658.0 | -26.4 | -1.0 | 6.8 |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)