2019年7月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2019年7月版)によると、東証REIT指数は、前月終値から78.66ポイント上昇して2,017.48ポイントで2019年7月の取引を終了しました。
2019年7月末のREIT市場の時価総額合計は前月比4.4%増加し15.17兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.73%でした。1日平均売買代金(立会内)は、前月比9.78%減少し479億円となりました。
リート売買代金上位5銘柄
2019年7月のリートの売買代金上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、7月末現在、東京証券取引所には63の不動産投資法人が上場しています。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8963 | インヴィンシブル投資法人 | 75,513 | +90.2% |
2 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 53,695 | -28.7% |
3 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 47,563 | -20.4% |
4 | 3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | 42,590 | -54.3% |
5 | 3279 | アクティビア・プロパティーズ投資法人 | 37,110 | +42.1 |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比
月間の売買代金が最も大きかったのは「インヴィンシブル投資法人」で売買代金は約755億円でした。インヴィンシブル投資法人は、ホテルを中核に、住居並び商業施設にも投資を行う投資法人です。スポンサーはFortress CIM Holdings L.P.(80%)とソフトバンクグループ株式会社(20%)(2019年8月9日現在)、運用会社はコンソナント・インベストメント・マネジメント株式会社です。
2019年7月のREIT市場での出来事
7月の日本銀行による買入れは行われませんでした。インヴィンシブル投資法人が公募増資を発表しました。
Jリートを投資対象とし、東証REIT指数への連動を目指すETFの「東証REIT ETF」(銘柄コード:2555)が2019年7月16日に東京証券取引所に上場しました。運用会社はシンプレクス・アセット・マネジメントです。これにより、東証REIT指数をベンチマークとするETFは次の9本となりました。
- NEXT FUNDS 東証REIT指数連動上場投信(1343)
- 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(1345)
- SMAM東証REIT指数上場投信(1398)
- iシェアーズJリートETF(1476)
- ダイワ上場投信-東証REIT指数(1488)
- NZAM上場投信 東証REIT指数(1595)
- MAXIS Jリート上場投信(1597)
- 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)(2552)
- 東証REIT ETF(2555)
また、次の7投資法人が7月に2019年5月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)
- 平和不動産投資法人(8966)
- 大和証券オフィス投資法人(8976)
- 阪急阪神リート投資法人(8977)
- アクティビア・プロパティーズ投資法人(3279)
- 日本プロロジススリート投資法人(3283)
- 大江戸温泉リート投資法人(3472)