ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2019年8月版)によると、2019年8月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約32%増加し、約3.93兆円になりました。
また、8月15日に「One ETF 東証REIT指数」(2556)が上場し、これにより東京証券取引所に上場しているETFのファンド数は235本となりました。「One ETF 東証REIT指数」は、日本の不動産投資信託(Jリート)市場全体の値動きを示す東証REIT指数に連動する投資成果を目指すETFで、アセットマネジメントOne株式会社が運用しています。
ETFの売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2019年8月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの8月の月間売買代金は約2.37兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約6割を占めました。また、上位10位ファンドの売買代金の合計で、全体の9割以上を占めています。
売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンドのうち「国際のETF VIX短期先物指数」を除く9本が日本の株式市場を対象とするETFで、この内6本のETFがブルベア型のファンドでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2019年8月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(百万円) | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 2,372,060 | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 678,864 | 野村 |
3 | 1579 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 136,939 | シンプレクス | |
4 | 1321 | 日経平均株価 | 109,746 | 野村 | |
5 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 85,918 | シンプレクス |
6 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 77,492 | 野村 |
7 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 47,181 | 楽天 |
8 | 1552 | 国際のETF VIX短期先物指数 | S&P 500 VIX短期先物指数(円換算)
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46,697 | 三菱UFJ国際 |
9 | 1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 40,592 | 楽天 |
10 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均株価 | 31,736 | 日興 |
(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2019年8月版)