2019年10月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2019年10月版)によると、東証REIT指数は、前月終値から67.83ポイント上昇して 2,245.01ポイントで2019年10月の取引を終了しました。
2019年10月末のREIT市場の時価総額合計は前月比3.26%増加し16.96兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.43%で9月の3.51%から低下しました。1日平均売買代金(立会内)は、前月比5.33%減少し583億円となりました。
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2019年10月のREITの売買代金上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、10月末現在、東京証券取引所には63の不動産投資法人が上場しています。月間の売買代金が最も大きかったのは「GLP投資法人」で売買代金は約678億円でした。GLP投資法人は、先進的な物流設備に重点投資するタイプの不動産投資法人です。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 3281 | GLP投資法人 | 67,844 | +74.5% |
2 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 63,192 | +2.2% |
3 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 56,977 | -18.4% |
4 | 8954 | オリックス不動産投資法人 | 56,967 | +0.5% |
5 | 8953 | 日本リテールファンド投資法人 | 54,930 | +43.1% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比
2019年10月のREIT(リート)市場での出来事
10月の日本銀行によるリートの買入れは2回(24億円)実施されました。ケネディクス商業リート投資法人(3453)、トーセイ・リート投資法人(3451)が公募増資を発表しました。また、次の14投資法人が2019年8月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 日本リテールファンド投資法人(8953)
- オリックス不動産投資法人(8954)
- 福岡リート投資法人(8968)
- 大和ハウスリート投資法人(8984)
- 日本アコモデーション投資法人(3226)
- GLP投資法人(3281)
- Oneリート投資法人(3290)
- ヒューリックリート投資法人(3295)
- 野村不動産マスターファンド投資法人(3462)
- ラサールロジポート投資法人(3466)
- 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478)
- 三菱地所物流リート投資法人(3481)
- ザイマックス・リート投資法人(3488)
- タカラレーベン不動産投資法人(3492)
また、11月5日に「SOSiLA物流リート投資法人」(2979)の上場が東京証券取引所によって承認されました。同投資法人は、2019年12月10日に上場予定です。運用会社は住商リアルティ・マネジメント株式会社です。