2019年11月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2019年11月版)によると、東証REIT指数は、前月終値から25.27ポイント下落して 2,219.74ポイントで2019年11月の取引を終了しました。
2019年11月末のREIT市場の時価総額合計は前月比1.0%減少し16.84兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.46%で10月の3.43%からわずかに上昇しました。1日平均売買代金(立会内)は、約11.8%増加し652億円となりました。
リート売買代金ランキング(上位5銘柄)
2019年11月のREITの売買代金上位5銘柄(立会内)は次のとおりです。なお、11月末現在、東京証券取引所には63の不動産投資法人が上場しています。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8954 | オリックス不動産投資法人 | 120,995 | +123.0% |
2 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 63,558 | +5.6% |
3 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 63,162 | +16.4% |
4 | 3281 | GLP投資法人 | 56,663 | -12.3% |
5 | 8960 | ユナイテッド・アーバン投資法人 | 49,169 | +42.1% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
月間の売買代金が最も大きかったのは「オリックス不動産投資法人」で売買代金は約1,210億円でした。オリックス不動産投資法人は、オフィスビルを中心に商業施設、住宅、物流施設、ホテル等様々な用途の不動産に投資を行う総合型REITです。
また、2019年11月7日にモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が発表した指数銘柄の定期見直しにおいて、オリックス不動産投資法人がMSCI JAPAN INDEXに新規に採用されました。
2019年11月のリート市場での出来事
11月の日本銀行による買入れは8回(96億円)が実施されました。
MCUBS MidCity 投資法人(3227)、産業ファンド投資法人(3249)が公募増資を発表しました。
なお、「SOSiLA物流リート投資法人」(2979)は2019年12月10日に東京証券取引所に上場予定です。運用会社は住商リアルティ・マネジメント株式会社です。
また、次の5投資法人が11月に2019年9月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)
- グローバル・ワン不動産投資法人(8958)
- 森トラスト総合リート投資法人(8961)
- 日本賃貸住宅投資法人(8986)
- ケネディクス商業リート投資法人(3453)