ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2019年11月版)によると、2019年11月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約10%減少し、約3.15兆円になりました。なお、2019年11月末現在、東京証券取引所には235本のETFが上場しています。
ETFの売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2019年11月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの11月の月間売買代金は約2.04兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の6割以上を占めました。また、11月も上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の9割以上を占めました。
売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本がブルベア型でした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2019年11月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(百万円) | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 2,040,339 | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 382,647 | 野村 |
3 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 103,054 | 野村 |
4 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均株価 | 88,637 | 野村 |
5 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 84,750 | シンプレクス |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 49,051 | シンプレクス |
7 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 42,524 | 楽天 |
8 | 1568 | TOPIX ブル2倍上場投信 | TOPIXレバレッジ(2倍)指数 | 40,499 | シンプレクス |
9 | 1346 | MAXIS 日経225上場投信 | 日経平均株価 | 27,082 | 三菱UFJ国際 |
10 | 1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 24,423 | 楽天 |
(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2019年11月版)