2019年12月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2019年12月版)によると、東証REIT指数は、前月終値から74.25ポイント下落して2,145.49ポイントで2019年12月の取引を終了しました。
2019年12月末のREIT市場の時価総額合計は前月比2.63%減少し16.44兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.60%で、11月の3.46%からわずかに上昇しました。1日平均売買代金(立会内)は、約17.92%減少し535億円となりました。
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2019年12月のREITの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。なお、12月10日にSOSiLA物流リート投資法人(2979)が上場し、12月末現在、東京証券取引所には64の不動産投資法人が上場しています。月間の売買代金が最も大きかったのは「野村マスターファンド投資法人」で売買代金は約717億円でした。野村マスターファンド投資法人は、オフィス、商業施設、宿泊施設、物流施設、居住用施設に分散投資を行う総合型のリートです。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 3462 | 野村マスターファンド投資法人 | 71,767 | +41.4% |
2 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 62,542 | -6.3% |
3 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 61,444 | -7.4% |
4 | 8954 | オリックス不動産投資法人 | 55,447 | -56.4% |
5 | 8963 | インヴィンシブル投資法人 | 50,506 | +17.3% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
2019年12月のREIT市場での出来事
12月の日本銀行による買入れは11回(132億円)が実施されました。
野村マスターファンド投資法人(3462)と投資法人みらい(3476)が公募増資を発表しました。
12月10日にSOSiLA物流リート投資法人(2979)が上場しました。「SOSiLA物流リート投資法人」は、物流不動産及びインダストリアル不動に投資するリートで、運用会社は住商リアルティ・マネジメント株式会社、スポンサーは住友商事株式会社です。
また、次の10投資法人が12月に2019年10月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- プレミア投資法人(8956)
- ケネディクス・オフィス投資法人(8972)
- いちごオフィス投資法人(8975)
- スターツプロシード投資法人(8979)
- 星野リゾート・リート投資法人(3287)
- インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)
- 日本ヘルスケア投資法人(3308)
- トーセイ・リート投資法人(3451)
- 積水ハウス・リート投資法人(3309)
- 投資法人みらい(3476)