S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス、「東京金融賞」の「ESG投資部門」を受賞


世界有数の指数プロバイダーの1つであるS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2020年2月4日、東京金融賞2019においてESG投資部門を受賞したと発表した。東京都は毎年、東京で事業を行う金融事業者を対象に東京金融賞を実施しており、環境、社会、ガバナンス(ESG)投資の普及に積極的に貢献した事業者を表彰している。

東京金融賞

受賞者の功績を表彰するため、東京都は2020年2月12日に六本木ヒルズ森タワーで表彰式を開催し、小池百合子東京都知事から表彰する予定。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの日本オフィス統括責任者である牧野義之マネジング・ディレクターがS&P DJIを代表して賞を受け取る。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの最高経営責任者(CEO)であるAlex Matturri氏は以下のように述べている。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、ワールド・クラスのESG指数、データ、及びアナリティクスを提供しており、持続可能な経済への移行に大きく貢献しています。今回、こうした弊社の取り組みを東京都に評価していただいたことを大変光栄に思います。弊社は日本における事業を特に誇りに思っており、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)日本取引所グループとの継続的なパートナーシップを非常に大切にしています。弊社が2018年に算出を開始したS&P グローバル・カーボン・エフィシェント指数は、年金基金のESG投資戦略を評価するベンチマーク・ツールとして採用されています。

「東京金融賞2019」では、3つの金融事業者が「ESG投資部門」の最終審査に合格しており、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスはその内の1社となる。「東京金融賞」の選考においては、東京都民からESG投資に係るニーズや関心を伺った上で、非常に厳正かつ公平な審査が行われる。ESGに関連する金融商品・サービスの開発・提供、及びサステナブル投資の普及への貢献度などに基づき、多数の応募の中から優れた金融事業者が選定される。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、世界初のサステナビリティ・ベンチマークであるダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックスの算出を1999年に開始して以降、20年以上にわたりESG指数のパイオニアとして業界をリードしている。S&P DJIはESG指数ファミリーをグローバルに提供しており、S&P 500やS&P 日本500といった主要株価指数のESGバージョンも算出している。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの親会社であるS&P グローバルは2019年11月、RobecoSAMのESGレーティング事業を取得した。これを受け、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2020年においてもESGの分野でイノベーションを推進できると考えている。日本では、S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数に基づく初めての上場投資信託ETF)が設定され、2020年2月6日に東京証券取引所に上場する予定。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスについて

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、指数ベースのコンセプトやデータ、リサーチを提供する世界最大のグローバル・リソース企業であり、S&P 500®及びダウ・ジョーンズ工業株平均®といった金融市場の代表的指標を算出している。同社の指数に基づく金融商品に投資される資産額は、世界の指数プロバイダーの中で最大規模となっている。チャールズ・ダウが1884年に初めて指数を発明して以降、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、広範なアセット・クラスをカバーする指数を開発しており、これにより投資家が市場を測定し、売買する方法を定義することが可能となっている。