iDeCo(個人型確定拠出年金)制度が2001年10月にスタートしてから18年以上が経過しました。この間、何度からの制度改正が実施され、現在では、基本的には20歳以上の国民であれば、誰でも加入することができる制度になっています。
では、どれくらいの人が加入しているか見てみましょう。
最新のデータによると、2019年12月末現在、1,465,487人が加入しています。その内訳を見ると、第一号加入者が約17万人、第二号加入者が約125万人、第三号加入者が4.8万人となっています。第二号加入者は2017年3月から2019年3月の期間に大きく増えましたが、2019年以降の伸び率は鈍化しています。また、第一号加入者と第三号加入者については、概ね横ばいが続いています。
第一号加入者は、自営業者のことです。国民年金基金または国民年金付加保険料との合算で掛け金の上限は月額6.8万円とされています。
第二号加入者は、会社員や公務員です。企業型確定給付年金の加入状況などにより掛け金の上限額は異なり、月額1.2万円から2.3万円を拠出することが可能です。
第三者加入者は専業主婦(夫)で、掛け金の上限は月額2.3万円とされています。(いずれも、2020年1月末現在)
なお、企業型確定拠出年金の加入者数は2019年12月末現在、約723万人です。現在では、企業型を導入している企業の従業員でも、規約によっては個人型を併用することが可能であるため、単純に個人型(140万人)と企業型(723万人)の合計が確定拠出年金全体の加入者数とは言えませんが少なくとも850万人程度の人が確定拠出年金を利用して老後に向けた資産運用を行なっていると推測されます。