2020年3月のリート市場
東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2020年3月版)によると、東証REIT指数は、前月(2月)終値から422.31ポイント下落して1,595.19ポイントで2020年3月の取引を終了しました。
2020年3月末のREIT市場の時価総額合計は前月比21.8%減少し12.2兆円となりました。予想年間分配金利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は4.88%で2月の3.80%から大幅に上昇しました。1日平均売買代金(立会内)は、約92.57%増加し1,238億円となりました。
売買代金ランキング(上位5銘柄)
2020年3月のREITの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。なお、2020年3月末現在、東京証券取引所には64の不動産投資法人が上場していました。
月間の売買代金が最も大きかったのは「日本ビルファンド投資法人」で売買代金は約695億円でした。日本ビルファンド投資法人は、三井不動産をメインスポンサーとするオフィス特化型のリートです。
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 月間売買代金(百万円) | 前月比(1日平均売買代金の前月比) |
1 | 8951 | 日本ビルファンド投資法人 | 184,544 | +127.6% |
2 | 8952 | ジャパンリアルエステイト投資法人 | 171,969 | +153.1% |
3 | 8984 | 大和ハウスリート投資法人 | 127,604 | +110.4% |
4 | 3283 | 日本プロロジスリート投資法人 | 123,749 | +126.4% |
5 | 3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 103,037 | +66.2% |
(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )
2020年3月のREIT市場での主な出来事
3月の日本銀行によるJ-REITの買入れは13回(315億円)が実施されました。
フロンティア不動産投資法人(8964)が自己投資口を取得することを3月31日に発表しました。同社では、1口当たりNAV(Net Asset Value)や分配金利回り等を総合的に検討した結果、同投資法人の投資口価格が著しく割安であると考えられる水準で推移していると判断し、自己の投資口の取得を行うことを決定したということです。取得投資口数の上限は10,000口、投資口の取得価額の総額は25億円(上限)取得期間は2020年4月1日から2020年5月31日まで。
また、2020年4月1日付けで、日本賃貸住宅投資法人と日本ヘルスケア投資法人が合併し、大和証券リビング投資法人(8986)となりました。
次の15投資法人が2020年3月に2020年1月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。
- 東急リアル・エステート投資法人(8957)
- 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)
- 森ヒルズリート投資法人(3234)
- 産業ファンド投資法人(3249)
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
- ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278)
- コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
- イオンリート投資法人(3292)
- ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)
- サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)
- いちごホテルリート投資法人(3463)
- スターアジア不動産投資法人(3463)
- 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471)
- 伊藤忠アドバンスロジスティクス投資法人(3493)
- エンコンジャパンリート投資法人(2971)