キャピタル・グループは2020年6月18日、ESG (環境、社会、ガバナンス))部門のグローバル統括責任者にジェシ カ・グランド氏を任命することを発表した。キャピタル・グループは、運用資産 1.7 兆米ドル*1 以上を有し、世界有数の規模と実績を持つ資産運用会社。グランド氏は2020年9月に入社し、ロンドンに拠点を置くことになる。
グランド氏は、キャピタル・グループのESGアプローチをグローバルな投資プロセスへ統合する責任を担う。 運用担当者、ディストリビューション、マーケティング、テクノロジーなどさまざまな部門と連携し、キャピタル・ グループにおけるESGを推進すると同時に、キャピタル・グループを代表して経済界全体でESGの課題への 取り組みを推進する業界団体へも積極的に参加していく。
グランド氏は20年以上の業界経験を有している。この間、一貫してシュローダーに在籍し、直近ではスチュ ワードシップ担当グローバル・ヘッドとして ESG アナリストとコーポレートガバナンスの専門家から成るチームを指揮して、地域や資産クラスの枠を超えてESGの統合に取り組んできた。それ以前には、英国の株式運用チームでファンド・マネジャーを務めたほか、1997 年の入社時には、リサーチ・アナリストとして金融と公益事業セクターを担当した。さらに、英国投資協会のスチュワードシップ委員会の議長、およびインベスター・ フォーラムのボードメンバーも務めている。
キャピタル・グループの副会長であるロブ・ラブレス氏は、次のように述べている。
キャピタル・グループには 長年、徹底したファンダメンタルズ調査を行い、ESGの課題について投資先企業と密に対話を重ねてきた 歴史があります。グランドのように優秀で経験豊富な人材がチームの一員となり、キャピタル・グループにお ける ESG の統合を一層進めてくれることをうれしく思います。ESG は、キャピタル・グループにとってもお客さまにとっても戦略的に非常に重要性の高い分野であり、今後もこの分野への投資を続けていく方針です。
ジェシカ・グランド氏は、次のように述べている。
このように独自の投資プロセスと優れた実績、長期的な視点を持つ会社に加わることができ、光栄に思います。投資判断の基準として、ESG の優先度はますます高まっています。今後、経験豊富なキャピタル・グループのチームとともに、ESG 情報の投資プロセスへの統合 を一層進め、お客様の期待に応えるサービスを提供できることを楽しみにしています。
*1 2020 年 3 月 31 日現在。出所:キャピタル・グループ