ETFの売買代金ランキング(2020年9月)


ETFランキング

ETF(上場投資信託)市場の概況

東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2020年9月版)によると、2020年9月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約9.7%減少し、約4.21兆円になりました。1日当たり売買代金は前月から約9.9%減少して約2,107億円になりました。

9月の日本銀行によるETFの買い入れは5,847億円実施されました。

9月7日に「上場インデックスファンド日経ESGリート(2566)」、9月11日に「NZAM 上場投信S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数(2567)」、9月24日に「上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジあり(2569)」と「上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし(2568)」が上場しました。これにより上場ETF数は2020年9月末現在、226本となっています。

 

ETFの売買代金ランキング

月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2020年9月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの9月の月間売買代金は2.38兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約56%を占めました。また、9月も売買代金上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の9割弱を占めました。

売買代金ランキング(上位10位銘柄)は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンドのうち8本が日本の株式市場を対象とするETFで、この内6本がブルベア型でした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の取引の中心です。

なお、2020年9月の東京証券取引所の営業日は20日でしたが、この20日全営業日に値段が付いたETFは9月に上場した4本を除く222本中164本、全体の74%程度でした。値付日数の平均は18日でしたが、一方で、値付日数が10日以下のファンドが18本ありました。

 

【2020年9月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

順位 銘柄コード ファンド名 売買代金(百万円) 運用会社
1 1570 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 2,384,586 野村
2 1357 NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 570,131 野村
3 1579 日経平均ブル2倍上場投信 189,140 シンプレクス
4 1360 日経平均ベア2倍上場投信 108,387 シンプレクス
5 1321 NEXT FUNDS日経225連動型上場投信 107,190 野村
6 1306 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 98,426 野村
7 1459 楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型 71,963 楽天
8 1458 楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型 59,315 楽天
9 1552 国際のETF VIX短期先物指数 52,032 三菱UFJ
10 1671 WTI 原油価格連動型上場投信 48,000 シンプレクス

(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2020年9月版)