ブルームバーグとMSCI、新興国市場アジアクレジットESGインデックスファミリーを開始


ブルームバーグと、 世界の投資コミュニティーに重要な投資判断を支援するツールとサービスを提供するリーディングカンパニーのMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)は2020年10月29日、投資家向けにブルームバーグ・バークレイズMSCI新興国市場アジアクレジット環境・社会・ガバナンス(ESG)インデックスファミリーの提供を開始することを発表した。 これは、 アジア地域(日本を除く)における米ドル建て新興国市場債券のパフォーマンスをトラックする3つのインデックスから成る、 初めてのブルームバーグ・バークレイズMSCI インデックスファミリーであり、 ESGリスクとエクスポージャーの評価が組み込まれている。

MSCIのインデックス商品部門の米国・EMEA地域責任者兼債券インデックス部門のグローバルヘッドであるヤナ・ヘインズ氏は、 次のように述べている。

時代は転換期を迎えています。 投資家は、 投資プロセスにおいてサステナビリティの原則をシームレスに統合したいと考えており、 結果として全ての資産クラスにおける新しい指数やツール、 分析機能の需要が高まっています。 ブルームバーグとの連携により、 この新しいESGインデックスファミリーを投資家の皆様に提供し、 投資ポートフォリオのより適切な管理を可能にすることができたことを嬉しく思います。

ブルームバーグ・バークレイズMSCI ESGインデックスには、 ESG投資のあらゆるアプローチに対応するため、 「社会的責任(SRI)インデックス」「サステナビリティインデックス」」「ESG加重インデックス」といった3つの主要ESGインデックスを含む。これらのインデックスは、 ブルームバーグ・バークレイズ新興国市場アジア米ドル建てクレジット・インデックスに基づいており、 追加のESG適格基準や発行額による加重スキームを適用することで、 この新しいESGベンチマークのインデックスファミリーを算出している。

ブルームバーグのインデックス部門アジア統括責任者であるJi Zhuang氏は次のように述べている。

ESG投資への関心は、 現在起きている新型コロナウイルスのパンデミックを背景に急速に高まっています。 また、 投資家はポートフォリオを分散し、 アジアを中心に新興国市場の資産で利回りを高めようとしています。 今回新たに提供を開始したインデックスファミリーは、 新興国市場のベンチマークにおいて、 ESG要因をより適切に考慮し、 リスク管理能力を高めたいとする世界中の投資家の要望に応えるものです。 これからも、 新興国市場の新たな商品を投入する予定です。

47年の実績を誇るブルームバーグ・バークレイズ・インデックスは、 アセットクラスのリスク・リターン特性を評価するための客観的でルールに基づいた代表的なベンチマークとして、 債券投資家に最も広く活用されるインデックス。 債券投資における主要指標であるブルームバーグ・バークレイズ・インデックスは、 グローバル債券、 インフレ連動債、 スワップのベンチマークインデックスなど、 包括的に市場をカバーする各種インデックスを提供している。

ブルームバーグ・バークレイズ・インデックスの詳細→ https://about.bloomberg.co.jp/product/bloomberg-barclays-indices/