投資信託「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークス株式会社は、国内外の株式および債券に投資対象としたアクティブ運用の公募投資信託「ひふみらいと」「まるごとひふみ」を新規設定する。同社は2021年2月26日、有価証券届出書を関東財務局長に提出した。
2021年3月15日より当初募集を始め、3月30日より運用を開始する。なお、「ひふみらいと」はレオス・キャピタルワークスで直接販売するファンドとなり、「まるごとひふみ」は 11 社の販売パートナーを通じて販売される間接販売専用ファンドとなる。
各ファンド概要
名称 | ひふみらいと |
ファンド形態 | ファンド・オブ・ファンズ |
投資対象 | 国内外の株式および債券 |
運用会社 | レオス・キャピタルワークス株式会社 |
届出日 | 2021 年 2 月 26 日 |
募集開始 | 2021 年 3 月 15 日 |
設定日(運用開始日) | 2021 年 3 月 30 日 |
手数料 | |
組入比率 | 債券 90%、株式 10%(ひふみ投信マザーファンド 5%、ひふみワールドファンド 5%) |
名称 | まるごとひふみ |
ファンド形態 | ファンド・オブ・ファンズ |
投資対象 | 国内外の株式および債券 |
運用会社 | レオス・キャピタルワークス株式会社 |
届出日 | 2021 年 2 月 26 日 |
募集開始 | 2021 年 3 月 15 日 |
設定日(運用開始日) | 2021 年 3 月 30 日 |
手数料 | |
組入比率 |
|
※「ひふみワールドファンド」は「ひふみワールドファンド FOFs 用(適格機関投資家専用)」の略称。
※ 実質的に負担とは、投資対象ファンドに係る信託報酬を加味した値。信託報酬率は目安であり、各投資信託証券への投資比 率の変更等により変動する。
ファンドの特色
1. 3 つのアクティブファンドを通じて、国内外の株式および債券に分散投資を行う。
※まるごとひふみ 100 はひふみグローバル債券マザーファンドを組み入れない。
ファンド名 | 投資対象 |
ひふみ投信マザーファンド | 国内外の株式 |
ひふみワールドファンド FOFs 用 (適格機関投資家専用) | 日本を除く海外の株式 |
ひふみグローバル債券マザーファンド | 国内外の債券 |
2.リスク・リターンに応じた複数の商品を提供する。
間接販売する「まるごとひふみ」は組入比率が異なる 3 種類のバランスファンドを展開し、現在のライフステ ージや今後のライフプランによって異なる一人ひとりの投資ニーズに応える。また、直接販売する「ひふみらいと」は、「ひふみには興味があるが、いきなり株式ファンドを購入するのは怖い」という人のために、価格変動を比較的抑えて資産形成のはじめの一歩を応援する。
3. 投資対象ファンドはすべて自社で運用し、顔が見える運用を行なう。
2008 年 10 月に運用開始の「ひふみ投信」は「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成 長企業に投資をする投資信託。また 2019 年 10 月に運用開始の「ひふみワールド」は、「世界にあふれる ビックリ!をみつけにいこう」をコンセプトとし世界の成長企業に投資をする投資信託。「ひふみらいと」 「まるごとひふみ」の株式部分は「ひふみ投信」と「ひふみワールド」の同じマザーファンドを通じて運用される*。レオス・キャピタルワークスでは、これらのファンドを全て自社で運用し、「顔が見える運用」として、毎月開催のひふみアカデミー (月次運用報告会)、ひふみアニュアルミーティング(年次運用報告会)、月次レポート、投資先企業や著名ゲストを招くひふみフォーラムのほか、自社サイト、YouTube や SNS を通じて、運用者の考え、投資のたのしさを直接発信している。
*組入比率や信託報酬率が異なるため同じ運用成果とはならない。
債券運用について
ひふみグローバル債券マザーファンドは、「ひふみらいと」「まるごとひふみ」のために新規設定・運用を開始する。ひふみグローバル債券マザーファンドのファンドマネージャーは債券戦略部長の福室光生氏が就任する。
ひふみグローバル債券マザーファンドの特長 |
「ひふみらいと」「まるごとひふみ」の運用体制について
レオス・キャピタルワークスでは、「ひふみらいと」「まるごとひふみ」の運用を開始するにあたり、債券運用を行なう「債券戦略部」、バランス ファンドの運用を行なう「未来戦略部」を立ち上げた。新ファンドの運用体制は、代表取締役会長兼 社長 最高投資責任者の藤野英人氏、代表取締役副社長 運用本部長の湯浅光裕氏および債券戦略部長の福室光生氏を 共同運用責任者とし、未来戦略部の岡田泰輔氏がファンドマネージャーに就任する。
最高投資責任者・藤野英人氏は次のように述べている。
私たちは 2008 年に「ひふみ投信」を設定して以来、着実に運用実績を積み上げるとともに、2019年には、「ひふみワールド」シリーズを設定し、お客様に世界経済の成長を取り込んでいただけるようにもなりました。
しかし、いわゆる「老後 2,000 万円問題」に象徴されるように、日本国民の将来に対する不安が高まっている 中、運用成績が優れた株式ファンドをさらに磨くだけでよいのか、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念を掲げる私たちにとっては悩ましい問題となっており、日本の金融の現状や将来、それに対する私たちのあるべき姿について何度も議論を重ねてきました。
その結果、株式だけで資産形成を行なうことを躊躇される方でも資産形成を始めやすい、そして、お客様のリスク許容度やライフステージに応じて選択可能となるよう、3つの「まるごとひふみ」と「ひふみらいと」を 新たにご提供することといたしました。
私たちは、「ひふみらいと」「まるごとひふみ」を始めとする「ひふみ」シリーズがお客様のご要望や不安に応 えることのできる資産形成・金融商品のスタンダードになることを目指し、更なる質の高いサービスでお客様の資産形成を長期にわたって応援できるよう、お客様の取引機会の拡大に努めてまいります。
まるごとひふみ 取扱い金融機関(11 社)
- <銀行>(4社) 岩手銀行、荘内銀行、千葉興業銀行、福島銀行
- <証券会社>(7社)あかつき証券、エイチ・エス証券、SBI証券、大和証券、ひろぎん証券、マネックス証券、楽天証券