株式会社QUICK、国内初、積み立て投資の評価指標を開発


株式会社QUICKは、国内で初めて、投資信託を積み立て投資した場合の運用効率を測る評価指標「QUICK積み立てファンド投資評価」ならびに「QUICK積み立てファンドスコア」を開発したと2021年6月1日に発表した。

<概要>

つみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)やDC(確定拠出年金)などを活用する資産形成層に投資の判断材料を提供する目的で、積み立てた投資信託がリスクに見合うリターンを上げてきたかどうかを示す評価指標「QUICK積み立てファンド投資評価」と「QUICK積み立てファンドスコア」を算出・更新する。

<背景>

ネット証券を中心につみたてNISAの口座開設数や投資金額が増加傾向にある。DC制度においても、拠出期間の延長やiDeCo(個人型確定拠出年金)への拠出金額増をはじめとする年金制度改革が進み、一般の資産形成層が積み立て投資で老後の資金づくりに取り組む機会がますます増えていくものと考えられる。

<特徴>

投資信託の運用効率を評価する際は通常、価格変動リスクに見合うリターンを上げたかどうかを測る運用効率(シャープレシオ)が用いられる。シャープレシオは投資信託を一括投資したリターンを基にして算出されるのに対して、「QUICK積み立てファンド投資評価」は積み立て投資のリターンに基づいて算出するのが最大の特徴。QUICKによると、積み立て投資のリターンを用いて運用効率を測る評価指標の公表は国内で初めてとなる。

主な投資対象別に「QUICK積み立てファンド投資評価」の数値が高い順にグループ分けし、5段階のスコアを付与したのが「QUICK積み立てファンドスコア」。当面の間、日本経済新聞電子版やQUICK端末などで指標を用いた記事を配信する予定。

【QUICK積み立てファンド投資評価の概要】

対象ファンド:つみたてNISA対象ファンドとDC専用ファンドのうち、運用期間が1年以上

計測期間  :毎月末を基準に1年/2年/3年/4年/5年/10年

更新頻度  :毎月初に算出・更新

計算式   :計測期間の積み立て投資リターン(年率)÷計測期間の基準価額の価格変動リスク(年率)

 

【QUICK積み立てファンドスコアの概要】

主な投資対象別に6タイプに分類(※)し、それぞれ「QUICK積み立てファンド投資評価」の数値が大きい順に5グループに分け、「5」「4」「3」「2」「1」の5段階の評価スコアを付与

※国内株式型/海外株式型/国内債券型/海外債券型/不動産投資信託(REIT)型/バランス型

「QUICK積み立てファンド投資評価」は個々のファンドの絶対評価、「QUICK積み立てファンドスコア」は分類別での相対評価となります。