ナスダックは、イーベストメントの直近のデータに基づき、Nasdaq-100などの指数を中心とした外国株式市場への日本の投資家のエクスポージャーが拡大していることを2021年6月29日に公表した。
ナスダックのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼インベストメント・インテリジェンス部門ヘッドのローレン・ディラード氏は、「我々のミッションは、確実なデータや洞察、テクノロジーのソリューションを投資家の皆様に提供していくことです。世界の機関投資家へ透明性や効率性をもたらすことで、我々はアセットマネージャー、投資家、コンサルタントにデータに基づく投資判断や更なる効率的なリソース配分、最終的なアセットオーナーに対する最良の結果を導いていくことを可能にさせます」とコメントしている。
ナスダック・グローバル・インデックス
ナスダックによると、ナスダックのインデックスを用いた日本の23の投資信託やETFの預かり資産が10倍に拡大した。世界でも名立たるテクノロジー企業も構成銘柄に含む代表的なインデックス、Nasdaq-100の預かり資産は、2021年第1四半期で+1.7%の増加に対し、日本の投資家は+38%の増加になった。
ナスダック・アセットオーナー・ソリューション
ナスダックのイーベストメントは、アセットマネージャー、投資コンサルタント、アセットオーナーが投資判断時に活用できるコンテンツや分析プラットフォームを提供している。日本では、80社にわたる機関投資家が利用し、年金基金や保険会社などの運用を支援している。現在このプラットフォームは、1,300にのぼる日本のファンド戦略の洞察を提供している。
ナスダックによると、第1四半期には、日本の投資家が海外の国債へ70億ドル、海外のパッシブ運用の債券へ40億ドルと投資を増加させたように、外国株式のアセットクラスに対する選好が高まっている。一方、グローバルのマルチセクター債券から約140億ドル、米国社債から約60億ドルの投資資金が流出した。
イーベストメント・プラットフォームでは、どの海外投資家が日本に対する投資を活性化させていて、どのアセットクラスに興味を持っているかなど、投資への実用的な洞察や、世界の各地域からの資金流入を捉えることができる。
イーベストメントのインサイト部門グローバル責任者ジョン・モレスフィーニ氏は、「日本の株式市場に対する中東やヨーロッパ諸国の投資家からの興味が高まっています。ナスダックとイーベストメントは、有用な洞察を提供できるだけの十分なデータを保有しており、世界の地域や顧客タイプを問わない最良の投資判断を可能にさせる投資フローや投資家の動向を掌握しています」とコメントした。