リート(不動産投資信託)騰落率・売買代金・利回りランキング(2021年7月)


2021年7月のリート市場

東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2021年7月版)によると、リート市場全体の動向を示す東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から9.60ポイント上昇して2,160.33ポイントで2021年7月の取引を終了しました。

2021年7月末のREIT市場の時価総額合計は前月比0.74%増加し、17.66兆円となりました。また、予想年間分配利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.36%で、前月の3.37%からわずかに低下しました。1日平均売買代金(立会内)は、前月比7.33%減少し568億円となりました。2021年7月末現在、62本のリートが東京証券取引所に上場しています。

東証REIT指数の推移

月間騰落率ランキング

2021年7月の月間騰落率が大きかった上位10位銘柄は次の通りです。最も上昇したのはCREロジスティクスファンド投資法人で、騰落率は10.83%でした。また、7月も、全般的に物流関係のリートが堅調でした。

順位 ファンド名 月間騰落率
1 CREロジスティクスファンド投資法人(3487) 10.83%
2 SOSiLA物流リート投資法人(2979) 9.14%
3 投資法人みらい(3476) 8.67%
4 ラサールロジポート投資法人(3466) 7.14%
5 Oneリート投資法人(3290) 5.72%
6 エスコンジャパンリート投資法人(2971) 5.11%
7 タカラレーベン不動産投資法人(3492) 5.07%
8 積水ハウス・リート投資法人(3309) 5.00%
9 東海道リート投資法人(2989) 4.89%
10 日本アコモデーションファンド投資法人(3226) 4.68%

 

売買代金ランキング(上位5銘柄)

2021年7月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのはGLP投資法人で、売買代金は約662億円でした。

順位 銘柄コード ファンド名 月間売買代金(百万円) 前月比(1日平均売買代金の前月比)
1 3281 GLP投資法人 66,223 +24.4%
2 8951 日本ビルファンド投資法人 59,505 -31.2%
3 8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 48,454 -25.8%
4 3283 日本プロロジスリート投資法人 46,021 -11.7%
5 8953 日本都市ファンド投資法人 41,929 -11.9%

(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )

 

利回りランキング

2021年7月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。

順位 投資法人(銘柄コード) 予想分配金利回り
1 マリモ地方創生リート投資法人(3470) 5.31%
2 トーセイ・リート投資法人(3451) 4.96%
3 スターアジア不動産投資法人(3468) 4.82%
4 タカラレーベン不動産投資法人(3492) 4.75%
5 ケネディクス商業リート投資法人(3453) 4.70%
6 日本リート投資法人(3296) 4.69%
7 エスコンジャパンリート投資法人(2971) 4.65%
8 投資法人みらい(3476) 4.47%
9 ザイマックス・リート投資法人(3488) 4.44%
10 サンケイリアルエステート投資法人(2972) 4.35%

(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート7月版)

 

2021年7月のREIT市場での主な出来事

日本銀行によるJ-REITの買入れは実施されませんでした。

エスコンジャパンリート投資法人(2971)が公募増資を発表しました。

インベスコグループ(同投資法人の投資口の取得・所有を目的として設立された合同会社であるIRE IOJ合同会社及びMAR IOJ 合同会社)によるインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298)に対する公開買付け(TOB)が7月28日に成立しました。公開買付者は対象者投資口の全てを取得することを企図しており、その場合には、インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人は、東京証券取引所の上場廃止基準に従い、所定の手続を経て上場廃止となる予定です。

また、次の7投資法人が2021年7月に5月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。