リート(不動産投資信託)騰落率・売買代金・利回りランキング(2021年9月)


2021年9月のリート市場

東京証券取引所が公表した月刊REIT(リート)レポート(2021年9月版)によると、リート市場全体の動向を示す東証REIT指数(配当なし)は、前月終値から71.14ポイント下落して2,071.77ポイントで2021年9月の取引を終了しました。

東証REIT指数の推移

2021年9月末のREIT市場の時価総額合計は前月比2.69%減少し、17.11兆円となりました。また、予想年間分配利回り(時価総額加重平均予想年間分配金利回り)は3.48%で前月の3.35%から上昇しました。1日平均売買代金(立会内)は、前月比0.49%減少し518億円となりました。2021年9月末現在、62本のリートが東京証券取引所に上場しています。

 

月間騰落率ランキング

2021年9月の月間騰落率が大きかった不動産投資信託(リート)上位10位銘柄は次の通りです。最も上昇したのは星野リゾート・リート投資法人(3287)で、騰落率は3.66%でした。また、騰落率がプラスだったのは62投資法人中わずか13投資法人でした。

順位 ファンド名 月間騰落率
1 星野リゾート・リート投資法人(3287) 3.66%
2 ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) 3.23%
3 いちごホテルリート投資法人(3463) 3.04%
4 インヴィンシブル投資法人(8963) 2.69%
5 フロンティア不動産投資法人(8964) 2.62%
6 ヘルスケア&メディカル投資法人(3455) 2.59%
7 森トラスト・ホテルリート投資法人(3478) 2.30%
8 日本ビルファンド投資法人(8951) 1.40%
9 マリモ地方創生リート投資法人(3470) 0.62%
10 阪急阪神リート投資法人(8977) 0.43%

 

 

売買代金ランキング(上位5銘柄)

2021年9月のリートの売買代金(立会内)ランキング(上位5銘柄)は次のとおりです。月間の売買代金が最も大きかったのは大和ハウスリート投資法人(8984)で、売買代金は約747億円でした。

順位 銘柄コード ファンド名 月間売買代金(百万円) 前月比(1日平均売買代金の前月比)
1 8984 大和ハウスリート投資法人 74,702 +31.3%
2 8951 日本ビルファンド投資法人 56,232 -25.5%
3 8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 48,962 +1.8%
4 3283 日本プロロジスリート投資法人 48,521 +10.5%
5 3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 42,454 +88.0%

(データ出所:東京証券取引所)**前月比は、1日平均売買代金の前月比 )

 

利回りランキング

2021年9月末現在の分配金利回り(予想分配金利回り)上位10位ファンドは次の通りでした。

順位 投資法人(銘柄コード) 予想分配金利回り
1 タカラレーベン不動産投資法人(3492) 5.67%
2 日本リート投資法人(3296) 5.39%
3 マリモ地方創生リート投資法人(3470) 5.23%
4 エスコンジャパンリート投資法人(2971) 5.19%
5 トーセイ・リート投資法人(3451) 5.14%
6 スターアジア不動産投資法人(3468) 5.08%
7 ザイマックス・リート投資法人(3488) 4.95%
7 ケネディクス商業リート投資法人(3453) 4.95%
9 Oneリート投資法人(3290) 4.94%
10 いちごオフィスリート投資法人(8975) 4.75%

(データ出所:東京証券取引所 月間リートレポート9月版)

 

2021年9月のREIT市場での主な出来事

日本銀行によるREITの買入れは実施されませんでした。

CREロジスティクスファンド投資法人(3487)、Oneリート投資法人(3290)、大和証券リビング投資法人(8986)が公募増資を発表しました。

また、次の16投資法人が2021年7月期決算を発表しました。投資法人名をクリックすると、分配金支払い履歴等をご覧頂けます。