野村アセットマネジメントは、日本株式 市場、資本市場の活性化を目指した「Project BRIDGE / 日本株で元気に!」を 立ち上げると2022年3月8日に発表した。日本企業の価値向上を目指すスチュワードシップ活動を強化し、日本をはじめとした世界中の投資家に日本企業の魅力を訴え、日本の資本市場に世界の投資家を誘引する活動に取り組む。
野村アセットマネジメントは、日本企業の持つ技術力や潜在成長力は他国の企業と比較して十分に競争力があると考え ている。また、同社によると、コーポレートガバナンス・コードやスチュワードシップコードの導入・改訂により日本企 業のガバナンスも年々向上している。一方で、グローバルな株式市場指数における構成比の低下が 続くなど、日本企業の競争力や本質的な価値は十分に評価されていないと考えている。
このプロジェクトでは2022年度より、野村アセットマネジメントのネットワークを活かし、日本株運用戦略を通じて世界の投 資家に日本株の魅力を訴求していく。同時に、2021年11月に新設したエンゲージメント推進室を中心に、投資先企業の事業環境や事業戦略に対する理解をより深め、建設的対話を通じた投資先企業の価値向上を目指す。
エンゲージメント活動を通じて、市場評価と日本企業が本来持つ実力のギャップを埋める活動(「bridge the gap」、プロジェクト名「Project BRIDGE」の由来)に取り組むことで、世界中の投資家と日本企業の懸け橋となり、日本の国際金融市場としての機能向上、プレゼンス向上に努めていく。そして、顧客や投資先企業とともに、投資の好循環(インベストメント・チェーン)※を生み出すことによ り、持続可能で豊かな社会の実現を目指し、国民の資産形成に貢献していく。
※ 投資対象となる企業が中長期的な価値向上によって利益を拡大し、それに伴う配当や賃金の上昇が最終的に 家計にまで還元される一連の流れ。